おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(11月21日)は、9:00~17:00に草加市役所の係長・主査クラス28人対象の研修を行っていました。
このクラスの研修としては、今年の1月23日に続いて2回目です。
アドラーに学ぶ!実践マネジメント心理学
~メンバーの心を掴む組織運営~
のタイトル。
市役所西棟の5階の研修会場からはくっきりと富士山が見えました。
前回の訪問時には、以前に住んでいた市であることから少しセンチメンタルな感情があったのですが、
2017年1月25日付けブログ トラウマを超えて:失われた時と場所があったからこそ
に「思い切って愛着(というより執着)のあった土地と家を訪ねて本当によかった。もう思い残すことはありません」と書いたことが証明されたのか、自分でも驚くほど執着心がなくなっていました。
お昼は、東武線沿線にチェーン店がある「珍来」で餃子と肉野菜炒めを食べました。
TPOに応じたスライドも出せて、自分でも上出来な研修になったと自負しています。
終了時には、夕焼け富士がはっきりと見えました。
さて、過去にメルマガに書いた巻頭言をブログに転載する4回目です。
過去の巻頭言から(4):研修の3つの学び(2012年11月)
私は研修で時々「この研修では3つの学びがありますよ」と言って、次のように板書することがあります。
(1)講師からの学び
(2)仲間からの学び
(3)自分自身からの学び
「講師からの学び」は、説明するまでもないでしょう。ほとんどの研修はこのスタイルです。
私が重視したいのは、(2)の「仲間からの学び」と(3)「自分自身からの学び」です。
アドラー心理学ベーシック・コースでも「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」にしても、ヒューマン・ギルドで行う研修は、グループでの討議や演習(時にロールプレイあり)を頻繁に行います。
このような場面で受講仲間からかなり学べることがヒューマン・ギルドでの学びの特徴です。
他者の発言によって自分の知識や経験の枠を広げられるような多くの刺激が得られます。
と同時に、お互いが受講者という立場からさらに友人関係へと発展することもあります。
私自身も積極的に外部研修を受けに行き、年齢・性別・職業を超えて、親しい関係の人ができています。
仲間からの学びをアドラー心理学の言葉を使って説明すると、自分の私的論理(その人特有の価値観や考え方)が他者という別の私的論理に触れることにより、共通感覚へと広がる喜びがあるのです。
「自分はこう考え、こんなふうに感じていたのに、この人たちは別の考え・感情を持つのだ」となるわけです。
その橋渡しになるのが共感(相手の関心に関心を持つこと)と寛容の精神です。
自分の価値観は絶対だと信じて疑わない独善的な価値観を排除して、「相手の目で見、相手での耳で聞き、相手の心で感じよう」と心がけて対処すると、自分の知的な枠組みが確実に広がります。
もう1つの学びは「自分自身からの学び」です。講師の話を聴きながら、さらには、仲間から知的な刺激を受けながら、ふと「自分は過去にこんなことを学んだことがある。こういう体験をしたことがある」と連想し、過去の学びを引き出したりすることがあります。
こんな場面では、「今まで自分で学んできたこと、経験してきたことは、決して無駄ではなかった」としみじみと受け止められます。
さらには、自分の過去の学歴・知識・経験にかかわりなく、何歳になっても講師から、仲間から学べる自分自身を抱擁したくなるときもあります。
こうしてみると、学びは幅広く奥深いものだと思われて、学ぶ喜びが一段と高まっていきます。
ヒューマン・ギルドでは、皆様の3つの学びを大切にしていきます。これからもどしどし学びの場にお越しください。
自分を広げるために、心から触れ合う仲間を得るために。
◆ヒューマン・ギルドは、学び合う人たちから「実家」と呼ばれています。
ヒューマン・ギルドでのさまざまな学べる講座は こちら をご覧ください。
<お目休めコーナー>11月の花(21)
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