アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

「研修・出版に関わる人からの刺激」の4回目で 『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』シリーズの仕掛け人・ 久保田章子さん((株)日本能率協会マネジメントセンター出版事業本部)の2回目です。

今年の1月29日に 『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』のご提案をいただいて、これに同意してからしばらくして、2月12日に久保田さんからメールが入り、正式なご依頼をいただきました。

先日ご相談差し上げた、アドラー3の件、
もろもろ体制が整いましたので、
3ということで、「人間関係と恋愛編」で、
ぜひ正式にお願いいたします。

つくるからには、体制を整えて、
読んでよかった、買ってよかったと言われるものを、
と考えていますが、道筋が見えました。

マンガ家さんは、1,2と違う方になります。
NLPを描いてもらったサノマリナさんです。

さて、これまで2回と、作り方は同じになります。
まずは、いつもと同じチームで、
どういった内容にするか、打ち合わせさせてください。
所要時間は、

1)方向性と登場人物等の設定

2)取材
(1)、2)の詳しいことは伏す)

可能であれば、2月から開始させていただきたいのですが、
先生のご都合をお聞かせいただけますでしょうか?

どうぞ、よろしくお願いいたします。


このメールを契機に『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(2014年7月発刊)と『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 2 実践編』(2014年12月発刊)と同様のプロジェクト・チームが結成され、何回かの打ち合わせをヒューマン・ギルドで行いました。

ところが、マンガが順調に進んでも私の執筆がなかなか手を付けられずにいました。
他の出版社から出す本を優先していたのです。

そこで私は6月末に、予定の8月出版に変わりがないかを久保田さんにおそるおそるお尋ねしました。
すると、優しくも厳しさを含んだお叱りを受け、お尻に火がついた状態になり、実質7月に入ってから原稿を急ピッチで書き始め、7月6日に久保田さんにプロローグと第1章の原稿をお送りしました。
すると、早速次のメールが届きました。

お世話になっております。日本能率協会マネジメントセンターの久保田です。
お忙しいなか、プロローグと第1章の原稿をお送りいただき、
ありがとうございます!

冒頭から、ぐっと心をつかまれました!

詳しく拝読いたします。
今後の日程の件も、ありがとうございます。
楽しみにお待ちしております。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

まずは、原稿拝受のお礼まで。

続いて、同じ7月6日に次のメールが入りました。

これまで、メンターは、アドラーの化身であり、著者の岩井先生の化身であり、
完全無欠の存在でしたが、
今回は、そのあたりもちょっと違いますね!

公にはっきり優劣をつけるとまずいのですが、
これは、数あるマンガシリーズの中でも、
一番面白いと断言できます。

私は、すっかり気分を良くしていました。

続いて、第2章の原稿を送った7月9日には、次のメールが。

2章の原稿、拝受しました。
本当にお忙しいなか、とてもわかりやすく、
まとめていただいてありがとうございます!

次はいよいよ愛のタスクです!
どんなアドバイスがいただけるのか、
楽しみにしております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

まずは、拝受のお礼まで。

ところが、第3章あたりから少々雲行きが怪しくなってきました。
7月13日の久保田さんからのメールは、最初は今までと同じトーンでしたが、途中からが違っていました。

おはようございます。
早々に3章をいただきまして、ありがとうございます!
着々と仕上げていただいて、本当にうれしく思います。

夢中で読んでしまいました!

さて、気になったのは1点です。

(以下略)

7月17日に第4章を送ったことに対するメールは、明らかに要求水準が高くなってきました。

おはようございます。
4章のご執筆、おつかれさまでした。
本当にお忙しいなかありがとうございました!
お待ちしておりました。

さて、先生にとっては朗報(?)かと思われますが、
3章までのところは、初校時に簡単な質問を加えれば解消できる内容の指摘が多かったため、
もうデザインにまわしております。

本日いただいた4章だけ、先に原稿段階で先生のご指示を仰いだほうがよいかと思いましたので、
コメントの形でいろいろとご相談させていただきたい次第です。

まず、はじめに、非常に読み応えがありました。
ありがとうございます!
つい編集の視点を忘れ、ぐいぐい引き込まれました。

実例などは、いろいろな方に接している先生ならではのものですね!
また、この章のテーマはマンガでは、あまり詳しく書き込めませんでしたが、
じつは、アドラー1、2でも物語の背景として、
ちらっと親子を巡る話はありながら、しっかりと扱うことができなかったので、
今回、取り上げて書いていただけて、本当によかったと思いました。

それゆえ、毎度のことですが、欲が出てしまいました。
でも、ここを踏ん張るか、さらっと流すかで、
読者の読み方、役立ち方、それから売れ行きが変わってきますので、
ぜひいくつかご検討ください。

なるべく早めにお渡ししたほうがよいと思いましたので、
細かい配慮が行き届いてない表現が多く恐縮ですが、
とりいそぎお送りいたします。

(このメールにご指摘多数あり)

久保田さんは、編集者として大変高い素養をお持ちの方ですが、執筆者泣かせのところもあります。
勇気づけもしてくれますが、ある部分は妥協しないところがあります。
校正時にも平気で下のようなご指摘をバシバシ寄越します。


特に校正段階になると、慈母が鬼子母のように変わるのです。
私の娘と確か同世代の方ですが、厳しい姉のようになるのです。

「納得がいかない」「伝わらない」「わかりづらい」と指摘して、著者を困らせるのです。

ただ、私は久保田さんに対して敏腕編集者として限りない尊敬の念を抱いています。
お陰で睡眠時間を削って1カ月で仕上げてしまいました。

「すべては、読者のために!」
このスローガンで一貫しているので、久保田さんの手にかかった本が売れないはずはありません。

『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』も同様です。

マンガでやさしくわかる
アドラー心理学 人間関係編
岩井俊憲、星井 博文、サノマリナ
日本能率協会マネジメントセンター

7月31日に最終校正が終了したこの本は、早ければ来週にも見本ができ、8月23日には一斉発売になります。
同日の読売新聞の第1面の広告も打たれるようです。

久保田さん、私はあなたから顧客(読者)重視の視点と妥協を許さない仕事ぶりと、最初が肝心の勇気づけを学んでおります。
敏腕編集者の久保田さん、ありがとうございます。

<お目休めコーナー> 8月の花(8)

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