のどかな里山風景を眺め、無人の野菜売り場で鷹のツメを購入し、己高閣へ到着です。
石道寺からの距離は遠いようですが、ひょっとして1kmくらいかも知れません。
京都などを回っていると、どうしてもお寺を想像してしまうのですが、資料館のような建物です。
ここも村の人が己高閣の管理人をしています。
己高閣は與志漏神社の境内にあります。
境内には薬師堂があり、行基の開基といいますから相当な歴史を持つ建物のようです。
與志漏神社は結構大きなお社のようです。
境内も広く、境内下に氏子たちの田畑が広がっているのを見渡せます。
己高閣には、鶏足寺の本尊である十一面観音像が安置されていました。
先に、鶏足寺は閉まっていると書きましたが、本尊様はここにいらっしゃるようです。
他に石田三成ゆかりの七仏薬師如来像が安置されています。
己高閣の中は明るく、とてもよく仏像を鑑賞することができます。
ここも撮影禁止、残念ですがこれらの仏様の写真はありません。
己高閣のお隣に、世代閣があります。
ここは頭の中にありませんでしたが、薬師堂の御本尊薬師如来をはじめ、観音堂の本尊である魚籃観音、十二神将像が安置されています。
また、與志漏神社の十所権現社に祀られていた権現像が安置されています。
目引くのは猿の姿をした日吉大社権現像でしょう。
白州正子も「かくれ里」の中でこの像に触れています。
仏様は性別がなく、中性と聞いた記憶がありますが、魚籃観音様はしっかりとした胸がありますのでどう考えても女性のような気がします。
十二神将像を数えていくと二つ足りません。
「おや、どの干支がないのだ」などと話しながら見ていると、管理人の方が二体盗難にあったと言われました。
罰当たりな者もいるものです(怒