宇治十帖を巡る Ⅲ

2012年06月18日 | 日記

源氏物語宇治十帖の最終になります。

源氏物語52帖(宇治8帖)は蜻蛉の巻きですが、この碑は意外と見つけ難いところにあります。

これまで書いているように、源氏物語の碑など宇治市では特別の整備などしていません。

普通の道端にポツンとあるだけなのです。

もう一度行けといわれると、迷うこと間違いなしです。

51帖の浮舟で、浮舟が入水したようだと噂があり、52帖ではその騒ぎの様相が描かれています。

この状況を、蜻蛉の駒札の最後に歌でかかれています。

 

源氏物語53帖(宇治9帖)は手習ですが、京阪宇治駅とJR宇治駅の中間くらいの位置にあります。

この碑も国道の道路脇ですから、見つけることは簡単です。

しかし、石碑と駒札だけですから感動はなしです。

この巻きでは、浮舟が横川の僧に助けられ、出家をしていく模様が描かれています。

一説には、この横川の僧は源信との話もありますが、定かではないようです。

 

源氏物語最終章の54帖(宇治10帖)は、夢の浮橋で宇治十帖の出発点橋姫の碑の近くにあります。

京阪宇治駅から宇治橋を渡ったふもとにあります。

紫式部を模した像がありますから分かりやすいです。

源氏物語の最後、浮舟が薫にかえした歌がこの章の内容と一致しており、私はなかなかいい感じの終わり方と感じています。