またまたわが家の話です。
腰痛のおかげで自宅にずーっといるので、
漢字の苦手な息子(こぶりん)と春休みは漢字の練習にゆっくりつきあいました。
私は国語の指導は素人なので、えらそ~に書くつもりは全くないです。
失敗もしてるので、こんなんやってるよ~と、ご紹介。
こぶりんは、「読めるけど書けない」の差が激しい子です。
好きな本なら大人向けのも読んでいますが、漢字テストはボロボロ。
担任の先生には、
「絵のように漢字を認識しているようですね」
と言われました。
やっぱそうか、と思いました。
アルファベットでもひらがなでも、
「どうやらこの子には文字が絵になっているようだ」と感じるのは、
書き順がむちゃくちゃ、パーツがバラバラなときです。
(そしてそういう子は結構多いです)
さて、こぶりんのよくやる間違いは、
・意味と音がくっついていない
→ 音が同じならどの漢字でもいいんかい!?と思うような当て字を書いている。
・似てるけど違うパーツをくっつけている
→ 人偏じゃなくて木偏になってたり、草かんむりが竹冠とかしょっちゅう。
漢字の構成要素の意味がわかっていないこと、 細部の違いに無頓着。
1年生のときから色々やりました。。。。。でも、なかなかうまくいきませんでした。
まずは失敗から紹介します。
学校から配布される国語の問題集を持っているので、
間違っている漢字を練習することにしました。
① お手本を写すだけ
一番、保護者としては楽ちんな指導ですが、
これで覚えるくらいなら、学校の宿題で十分ですよね。
何度か書かせているうちに、
なるほど~、ホントに全然覚えられてないなーと思って、
やめました。
② お手本を写しながら、「1,2・・」と声にだす。
声に出すという刺激を1つ増やしてみました。
これで筆順にも意識がいくことを狙ったんですが、
どうも書くのに精一杯で、声に出すのを忘れます。
声に出さなければ、①と同じ。あまり定着しませんでした。
③ お手本をじーっと見てから、何も見ないで指で空中に書く。
机の上を指でなぞる。手のひらに書いてみる。
声に出しながら書いてみる。
④頭の中で漢字をイメージする。イメージするときに、想像で色をつけてみる。
例えば、”花”という漢字だったら、どんな色のイメージが湧くか考えて、
「ピンク」だったら、その色で書く。(ちょっと刺激を増やす)
指で空中で書けるようになってから、
鉛筆を持たせて書かせる。
③、④はアルファベットの文字指導でもよく使う方法なんですが、
なんか、一緒にやっていて、つまんなかった・・・・。
脳をもっとシェイクする活動がほしい!!
もう少し何か加えるか、
リズムに乗せるなど、ひとひねり必要な感じ。
文字ダンスとか作って面白くできそうな気はしたけど、
この3年は仕事も大変で毎日疲れていたので、漢字のために踊るのは断念。
子どももつまんなそう~~なので、こっちもエネルギー切れ。
④ 漢字ビンゴ、パーツかるたのような教具を使う
うまく使えず、挫折。
カードはバラバラするので、どんくさい子には扱いにくい。
そうすると、余計なところに神経が行ってしまい、
集中が続きませんでした。
↑↑ 長々と、失敗の歴史 ↑↑ が続きました・・・
最近ようやく落ち着いて取り組めるようになったのが、
ipadを使った練習です。
iPADのいいところは、消さなくていい ことです。
鉛筆持たなくてもいい ことです。
間違えてもささっと消えてくれるアプリは
心理的負担が少ないように思います。
微細運動に弱さがあると鉛筆を握るときにすごい力で握っていたりするので
それはまた別の機会に練習するとして、
漢字の練習は、指で書く方が、かなり心の負担が少なくすみます。
集中も続きます。
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使ったのは、『小学3年生漢字ドリル』というアプリです。
(1年生~あります)漢字アプリは他にもありますが、
こぶりんは、これが一番良いようです。
例文が読み上げられ、
書き順が、赤でさっささ~!と示されます。
そして、大きな白い枠の中に「書いてみましょう」と言われるので
書くのですが、書き順を間違えると、
すごく冷たい声で「やりなおし」と言われ、
再度書き直し。
なので早く終わりたい彼は、
必死で書き順を見るようになりました。
これに加えて、こぶりんは創造意欲のカタマリなので、
自分が何か作れる活動はとてもやる気が高まります。
以前にやった”粘土で漢字”に似た練習を工夫しました。
これもipadのアプリ、「ホワイトボード」を使います。
まず、
『小学○年生漢字ドリル』で練習するときに、
「この漢字の意味は・・・」と意味を確認します。
そして、漢字のパーツをよ~~~く見ます。
漢字の意味と、パーツがどういう風に関係しているのか、ストーリーなどを考えます。
例えば、「飛」という漢字。
難しい。
これ、へんもつくりも、見たことがない形・・・・だけどよく見ると、
なんとなく、鳥が2羽飛んでいるようだ、ということになりました。
「鳥が二羽、一羽目は棒に串刺し、二羽目は石と棒に串刺し」
という”思い出し文”(意味と形とくっつけた短文)をつぶやきながら
絵を描きます。
かなーり、楽しそうです。
その後、粘土でインプットした時と同じくらいの定着率があることがわかりました。
他には、こんな漢字。
自分で例文やイメージを考えるのですが、
ずれてしまわないように横でちょっとだけヒントを出したりしています。
例えば、印の字で、
最初は 左側の形を、最初は「スネ夫」と呼んでいましたが、
すると、もう一本線が増えてしまう間違いをするので、
「アルファベットのEに似てるね。イーの音ではじまるお兄ちゃんとかのほうが
形とつながりやすいんじゃない?」と提案しました。
それで、「イケメン兄ちゃん」になって、
「イケメン」の音から、アルファベットのE、
そして印の左側の形を思い出し、
正確に再現できる確率が上がりました。
ほんと、子どもを実験台にして色々やってる親です。
自分の子に似たタイプの子だったら、教えやすいな~とは感じます。
全く違うタイプの子は、やっぱり上のように試行錯誤しながら
どうしたらこの子はこれができるようになるかなあ、と工夫しています。
どこかに答えが書いてる本があればいいんですが、
やはりそう簡単にはいきません。
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追記
↑ばっかりもまた飽きちゃうので、
楽しみのための漢字練習には、あきびんごさんの『漢字博士』を使ってます。
5分~7分ですが、集中して取り組めますし、タイムによって
「今日は、“神様”レベルやった!」と得意になれます・・・(笑)
「漢字博士 (あきびんごの創造力を育てる丸つけドリル)」あきびんご