学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

ひさびさ更新~近況報告

2014年11月08日 | 日記

自宅のPCのブラウザの問題か、

こちらのブログに書き込むことができなくなってしまって長い間放置状態でしたね。

 

10月、11月はあれこれ書き物と申請物に追われていました。

 

さて、今年も残すところあと2か月!ラストスパートかけてます。

 

まず、11月半ばに、Jolly Phonicsの指導法セミナーに参加予定です。

フォニックスにもいろいろありますが、

日本でも、今後は英語圏同様、

統合的フォニックス(Synthetic phonics)が主流になるだろうと思います。

ですが、統合的フォニックスといっても、

数多くの教材が出ています。

そのなかで、Jolly Phonicsには特にイギリスで定評があり、

日本でも徐々に広がりつつありますので注目しています。

少し勉強してみたいと思います。

 

ちなみに、チャレンジ教室で3年前からやっているToe by ToeもSyntheticです。

Toe by Toeのほうは、副教材というか、補助教材のような感じですが、

とても効果が高いです。

 

一方、Jollyは音と文字の関連だけでなく、

語彙や読解も含め、より英語を総合的に学べるのかな、と思っています。

楽しみです。

 

11月22日、23日はいよいよLD学会全国大会ですね!

今年は大阪なのでうれしい♡

私は、両日とも、自主シンポジウムに出ます。

私は二日目に今年2月から2か月間、Toe by Toe指導をした

LD中学生2名の指導事例を報告します。

この二人は、LDと言っても異なる部分に弱さがあるため、

時間があれば、認知的特性との関連もお話ししたいのですが、

発表時間15分では、指導成果が中心になります。

 

 

今回は、指導前に、

①音韻認識テスト(ライム、音素)

②読みテスト(読みスピード、読み間違い数測定)

③アルファベット単音書き取りテスト

④無意味語書き取りテスト(スペリング)

を行い、指導後にも同じテストをしてスコアを比較しました。

 

本当に驚くくらい、変化しています。

特に、読みスピードの遅かった子がとても早く読めるようになり、

読み間違いが多かった子が、全く間違えなくなる。

スペリングができなかったのに、2か月で聞いて書ける語が増える。

指導する方も、「へええ」と思いながらの体験でした。

 

 

Toe by Toeという教材の本当に面白いなあと思うところは、

指導者が指導する必要がほとんどないことです。

わたしはフォニックスの専門家ではありませんし、

フォニックスのたくさーんある”ルール”を覚えていません。

でも、この教材を使うと、とてもスモールステップで、

生徒が「あれあれなんだか読めちゃう」みたいに進めていけるので、

やっていて、本当に楽しいのです。

 

あっという間に読めそうになるので、

欲張って「次、次」とやらせたくなりますが、

3年以上指導していて、一番ダメなのが、「先生がよくばること」だとわかりました。笑

一回のレッスンは、15分から20分が限度です。

それ以上すると、生徒が疲れ切って嫌がります。

(とっても集中力が必要なのです)

嫌がられては困るので、「すこーしずつ」を心がけ・・・。




また、「いつまでも、読むときにつまる」という場合、

どこで躓いているかもだいたいわかるようになり、

これはそれなりに生徒を見てきた経験のおかげかなと思います。

 

もし、Toe by Toeをやってみたいな、と思われる先生がいらっしゃったら、

ぜひ腰を据えて取り掛かってほしいのが、

Toe by Toe以前に、「アルファベットを全部、音読みできるようにしておく」!

そして、

Toe by Toeでは足りない「VC」の結合練習に、もっともっと時間をかける!

 

 

このブログでも何年も同じことを書いていますが、

経験的に、子どもたちはCVC練習に入った時に、

どうしても日本語の母語の影響で、 

CV+Cという読み方をしようとします。

 

これを、C + VC だよ、と、根気よく矯正し続けることで、

 

CCVCVCCVC 

といった、多音節の語の読みがすらすらできるかどうかに影響するようです。

 

他にも影響しているかも知れませんが、観察ではそのように思えます。

 

たとえば、

チャレンジ教室でも、多音節が読める子と読めない子がいます。

 

transpottedという非単語を見せて、

「読んでご覧」というと、

 

VCで区切る練習をあまりしなかった生徒は、前から順に、読もうとします。

「tra...とら..ns、んす?んすぽ?ぽてっど?」というように。

 

ですが、VCを基準にした読みに慣れていくと、

母音のあとの子音で、一旦区切って読みます。

 

「tran。。。とらん。。。spott。。すぽっt。。。ed。。ed., transpotted」

 

のように、区切った3つの部分を合わせることが容易にできるようになるようです。

 

Toe by Toeは、VCでの区切り練習もしつこくやります。こんな感じ。

 

Toe by Toe 多音節の読み練習 2014年11月

 

おっと、ついいつもフォニックスになると楽しくなって長くなります。

 

12月は、7日に「こども英語みほん市」という企画が!

長年の夢だったんですよ!!

「児童英語の指導者と教室をずらーーーっと並べて体験する!」みたいなのが。

 

だって、民間の英語教室にとっては指導方法や指導教材は、売り物であり宝物ですよ!?

それを、「ずらーーーーーっと並べる」「体験させてもらえる」

なんてことができるとは思っていなかったんですが、

全国展開されているmpiを含む、8教室に、協力していただきました!!

 

それも、今回は「日本オリジナル」にこだわりました!!

 

申し込みはこちら。

http://kokucheese.com/s/event/index/204906/


FBはこちら。 

https://www.facebook.com/pages/%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%81%BF%E3%81%BB%E3%82%93%E5%B8%82/1417353015187322

 

 

楽しみでたまりません~~。

 


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