学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

注意が続かない人・・・・別にええんちゃう?的視点 (1)

2010年07月28日 | ADHDグループ
ADHD、AD/HD、同じことですが、 「注意力欠如多動性症候群」という、 見るからに問題ありそう~~~な名前です。 検索すると、わらわらと色んな情報が手に入ると思います。 有名人では、トットちゃんが、すぐに思い浮かびます。 長嶋茂雄さんもですね。 ADHDの特徴は、 1.不注意(集中できない) 2.多動・多弁(じっとしていられない) 3.衝動的に行動する(考えるよりも先に動く) です。 . . . 本文を読む

注意が続かない人・・・別にええんちゃう?的視点(2)

2010年07月28日 | ADHDグループ
ADHDに関してですが、 いまは、注意行動をコントロールする脳領域での神経伝達物質の活性が低いというデータがあるため、 ADHDには塩酸メチルフェニデート製剤のような、 中枢神経刺激役が使われることが多く、 一定の効果を上げているように見えます。 ですがこうした薬で、行動の多動性は抑えることができるように見えますが、 だからといって、子どもがよく学べるようになるとは、限らないのです。 さらに . . . 本文を読む

アスペルガー症候群~感覚の特徴

2010年07月27日 | アスペルガー症候群、自閉症グループ
アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラム、という大きなグループに属しています。 有名な人では、ビル・ゲイツ氏がいますね。 他に診断を受けた人では、スティーブン・スピルバーグがいます。 ある心理専門の先生は「ノーベル賞受賞者の半分は、間違いなくアスペルガー」とおっしゃったのが印象的でした。 オタクもオタク、ずば抜けたオタクがこのタイプの人から輩出されています。 (だからといって決して 「アスペルガ . . . 本文を読む

文脈依存度

2010年07月25日 | 英語教室でできること
日本は世界でも文脈依存度の最も高い国のひとつです。 「言わなくてもわかるでしょう」 という、説明の仕方。 しかも、受け手の理解力に責任を求めます。 「わからないのは、空気読めないから」 で、自分の説明力は問題ではありません。 一方、アメリカやドイツは、逆に文脈依存度の最も低い国です。 とことん説明します。 また、話者側の責任が大きく、 わからないのは相手にわからせる自分の説明が悪 . . . 本文を読む

学習障害とは

2010年07月23日 | 学習障害について
専門的な言葉が多くて、大変ですが、 言葉の使い方を間違えてはいけません。 学習障害とはとても大切な言葉なので、安易に使わないでくださいね。 学習障害(LD)には、定義が2つ存在します。 医学的な定義と、教育的な定義です。 医学的には、Learning Disorder とされ、アカデミックスキル(読み書き計算)障害のことです。 教育的には、Learning Disabilitiesとされ . . . 本文を読む

特別支援の基本的な考え

2010年07月23日 | 特別支援教育について
特別支援教育しセミナーでの、竹田契一教授のお話を紹介します。特別支援教育の基本的な考えは、「どこでつまずいているのか、なぜできないのかを考える」だそうです。これって、別に学校だけじゃなくて、きっと皆さんの教室でも、普段心がけていることではないでしょうか?例えばレッスン中に、「皆さん、こちらを向いて」と先生が指示を出しました。ここで、1人だけこちらに来ない子がいます。この子は、なぜ先生の指示に従わな . . . 本文を読む

ワーキングメモリーについて

2010年07月21日 | 学習障害について
「うちの子は、ワーキングメモリーがあまりないので」 と、ある小学6年生のお母さんがおっしゃいました。 ワーキングメモリーがない、とはっきり言うお母さんも珍しいのですが その方は、本当によく勉強されていて、お子さんの状態も、 そして色々な学習障害などについてもご存じの方でした。 ワーキングメモリーがないと、 二つのことをいっぺんにすることが難しいかもしれません。 例えば、先生の話を聞き . . . 本文を読む

自己紹介

2010年07月20日 | ブログ著者紹介
○名前 村上加代子 ○職場 神戸山手短期大学 英語教育、学習障害児への読み書き指導に関心があります。 ブログでは、主催している「チャレンジ教室」の話や 読み書き支援ツール、講演会の話などについて書いています。   HP: http://kayokobe.jimdo.com FBページ:https://www.facebook.com/kayoko.murakami1 . . . 本文を読む

特別支援教育 かんたんに。

2010年07月20日 | 特別支援教育について
以前のHPに書いていた下書きです。 「特別支援」ってなんかよくわからへん。」   「特別支援教育の推進は、障害の有無に関わらず   「気になる子ども」への適切な支援に繋がるという視点が大切なんだよ」 「特別、ってホントに特別なのかな?この言葉が、怪しいんだよ。」 普通の私たちが、少数のはみ出た人達に、 特別に何かをしてあげるのが「特別支援」と思っているとすれば、 それは間違い!だと思 . . . 本文を読む

掲示板はここ

2010年07月19日 | 掲示板~ケースなど
特別支援教育の基本は、“その子その子に合わせた指導”なので、 大まかなところは本などで見つかると思いますが、個別の悩みなどは相談できるといいなと思います。 1)自分の教室の生徒さんの悩み 2)こうしたらうまくいった!失敗した!など事例報告 他の方が見てわかりやすい具体的なタイトルをつけて下さい。 腱鞘炎なので、レス遅いかもしれませんがなるべくお返事します。 http://kayoko525 . . . 本文を読む

親にとっての発達障害

2010年07月19日 | お母さん・お父さんに向けて
LD親の会で、「家族支援 親の障害の受容」について 立正大学中田先生のお話を紹介します」。 親にとっての発達障害とは? 障害児の誕生は、「期待した(健常の)子どもの死」と捉えられます。 母親が、健康な子どもを産みたかったという思いから解き放たれるまでは、現実的なことを話し合うべきではないとの説もあります(Kennedy)。 障害を受け入れていくこと=障害受容と言います そのプロセスは、 . . . 本文を読む

診断しちゃだめ。

2010年07月18日 | 英語教室でできること
少し学習障害や、発達障害について知識を仕入れいてくると、 この子は、アスペルガーじゃないか? ADHDじゃないか? と、言いたくなります!!でも、してはいけません。いや、勝手に思っててもいいけど、親に言ってはいけません。アスペルガーやADHD、自閉症、というのは、“診断名”です。診断は、専門の医者のみがすることができます。シロウトが、参考書を見て、「あ!ぴったり!」という症状を見 . . . 本文を読む

英語でつまずく場面について

2010年07月18日 | 英語教室でできること
英語学習は、読む・聞く・話す・書く、といった、いろんな活動の組み合わせですね。算数だと、人の話を聞いたり自分の意見を話したりしなくてもいいし。国語だって、対面のコミュニケーションというよりは読んだり書いたりかな。学習障害を持っている子は、次のような場面で困ります。概要だけ書きます。1.書くことの困難を抱えている弱い点・音から文字を想起する力・言葉を一つ一つの音に分けられない・視覚的記憶(形が覚えら . . . 本文を読む

叱ること。

2010年07月18日 | ちょっと待て!やっちゃいけないNG集
NG集・・・を考えたのですが、 その子その子で、個別にリストできると思います。 が、全体的に言えることは、 叱ること。 発達障害のある子は、ほとんどが、自尊心の低い子です。 自尊心は、幼稚園の子も持っています。 早い子では、年中、年長さんくらいの年令から、 「ぼく・わたしは、あかんねん」「だめな子やねん」 と思っています。 自分は、だめな子だと、思っている5才児さんを想像してくだ . . . 本文を読む

クラスは、知識を教えるだけの場所ではない。ということ

2010年07月18日 | 英語教室でできること
英会話教室や、塾、家庭などで子どもに何かを「教えよう」としているとき、 親や教師の頭にはついつい、「教え方」 ばっかり目がいきます。 でも、実際に子どもが「学んでいること」は、 「教えたいこと」とは違うことが多いです。 ここを、しーっかり意識して欲しいと思います。 子どもがおかれている「場」や「環境」で学んでいることについては、 「社会的認知論」「社会的学習理論」「自己効力」などのキ . . . 本文を読む