いたちゃんの『なるほど通信』

函館市議会議員・板倉一幸が市政とまちの「なるほど」をお伝えしていきます。

津波ハザードマップ出来ました。

2009-04-19 00:18:23 | Weblog
 市役所総務部から「函館市津波ハザードマップ」が配付されました。このマップは、地震が起きたときに津波が発生した場合の、浸水する地域と浸水の深さ(高さ)を表しており、函館湾を中心に、湯の川、合併各所管内を網羅しています。
 津波を引き起こす地震として函館市(道)は、500年間隔の地震、三陸沖北部で発生する地震、十勝沖釧路沖で発生する地震の3つを想定しており、最も被害が大きいのは三陸沖北部地震で、3.2mの津波が押し寄せると想定しています。
 平成19年3月に北海道が策定した「津波シミュレーションおよび被害想定調査」では、三陸沖北部地震で最悪の場合、函館市で死者164人、負傷者664人、建物は全壊522棟、半壊1499棟、床上浸水2781棟、床下浸水2665棟の被害が予想されていますから、普段から、避難方法、経路、避難場所などを確認しておくことが重要ですね。
 函館は、中心市街地が砂州に位置していますから、標高も低く、津波に遭いやすい地形になっています。マップでは、津波避難場所や、ロワジールホテル函館など、津波の際に空きスペースを提供する協定を結んでいる津波避難ビルも標記されています。
 函館市は、平成13年2月に「防災ハンドtoハンド」を、平成20年3月には「避難所マップ」を作製しています。自分の命を守る大切な情報ですから、おろそかにしてはいけません。
 ただ心配なのは、市民にはどういう方法で提供されているのか。作製したことをどうやって広報しているのかです。私たち議員よりも、特に、一般的に災害弱者(あまりいい表現ではないなと思いますが)と言われる高齢者や障がい者、小さなお子さんがいる家庭などに、より早く配付する必要があると思います。
 函館市のホームページを見ても出ていません。私は、市役所総務部からの文書によって、「防災について」をクリックし、「津波ハザードマップ」をクリックすると見ることができると分かりますが、作製し公開したことをトップページで流すべきだと思います。
 と言うよりも、パソコンで市役所のホームページを見ることができる人たちは、何とか探すことができても、高齢者だからといってパソコンを持っていないと言っては失礼になりますが、本当に必要な人たちにどうお知らせするのかの方が重要ですね。
 確認してみたいと思います。ところで、印刷された「ハザードマップ」には、3つの地震についてのうち、十勝沖・「釧路沖」地震(「」を付けたのは私)となっていますが、ホームページの防災情報では、十勝沖「根室沖」となっています。道東であることは間違いありませんが、位置が違えば起きる地震や津波の出来方などに違いがないのでしょうか。人命・財産に関わる事項の記載は慎重にすべきだと思います。
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