会報いしかり
第121号(令和2年12月26日)
いしかり手打ちそば同好会 初版発行:平成20年9月13日
〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256
URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo
師走に入り2020年もあとわずかになりました。
今年は世界中で新型コロナウィルス“COVID-19”に経済界、スポーツ界など各界が翻弄された一年となりました。
いしかり手打ち蕎麦同好会においても、3月のいしかり公民館まつり、三段位認定会、4月の初・二段位認定会、
9月の幌加内そば祭り、10月のいしかり文化祭などの主要なイベントをはじめ、
すべてのイベントを中止しなければならない一年でした。
新型コロナウィルスの終息は見えません。来年も新型コロナウイルスとの闘いは続きます。
予防のためには
、「密閉空間(換気の悪い密閉空間である)
、「密集場所(多くの人が密集している)
、「密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)
という3密を避けることと、マスクの着用、手洗い、消毒など基本的なことを実践していく事です。
コロナ以前のように安心でのびのび暮らせる生活にはまだまだ遠く感じますが、
この状況をプラスに転じること考えたらいかがでしょうか。
例えば、そば打ちを一から考える。水回しでは1回目・2回目・3回目の加水は?、どこまで練る、
四つ出しを綺麗に出すには、肉分けとは、艶のある延しは、どのような状況になってから次の工程に移る?、
修正の少ないそば打ちをするには?など今一度自分のそば打ちを振り返り、考えレベルアップにつなげましょう。
これは時間短縮にもつながります。
また、メジャーカップが無いときどうする、麺棒が1本しかないとき何㎏まで打てる、
私だけの変わり蕎麦など考えるのも面白いかもせれません。
最後に当同好会の発展にご尽力頂きました、
横山秀昭さんが2月に、5月に寺澤清さん、10月に河端浩二さんがご逝去されました。
心から哀悼の意を捧げるとともにご冥福をお祈りいたします。ありがとうございました。
例会再開の目途はたっていませんが、皆さんと会える日を楽しみにしています。
来る2021年会員皆様にとって幸せな一年になるようご祈念申し上げます。
前号からの続きです。
院長から、手袋を着けることの大切さを言われた私。身に着いた習慣は早々変えられるものではなく、
相変わらず素手での作業を続けておりました。
頑固者というわけでもないのですが、手袋を着けての作業には何となく抵抗があり、馴染めないだけのことでした。
因みに、手袋を着けてのそば打ちを想像してみてください。
そんな日常において思い知らされる日がきたのです。透析患者さんは、腕の動脈・静脈それぞれに針を刺して治療を開始します。
透析が終わり、バケツに廃棄物を捨て、後片付けをしている時のことでした。
瞬間に痛みを感じ、目をやると剥き出しになった金属の針先が右手の親指の付け根(拇指丘)に半分埋まった状態で垂直に刺さっておりました。
片付けの作業は患者さんに使用した針を扱うため、常に慎重に行っていたはずなのですがマンネリ化していたのでしょう。
近くにいた看護師の声を聞き、師長が駆け寄ってきました。速やかに抜針。
血が出たままで足早にシンクのところまで連れられてゆき、蛇口を全開にしたまま流水を傷口に当て、
必死の形相で拇指丘を強くしごき続けました。血が水道水に乗ってどんどん流れてゆきます。
何が起きたのかも分からず、なされるままに20分が経過。師長がようやく蛇口を閉じ、応急処置をして、採血をして終了。
落ち着いたところで、師長が行なってくれた一連の動作について聞きました。
曰く、「素手でなんでもやるのは危ないのよ~。採血の結果を見てみないと何とも言えないけど、たぶん大丈夫。
何が大丈夫かって?それは… もし患者さんが肝炎ウィルスを持っていて、それが体内に入って肝臓がやられること。
看護師が、外来採血なんかで間違って自分に刺したりして肝炎になることが結構あるのよぉ。
劇症肝炎で亡くなった看護師を何人も見てきているわ~。今日のような場合、針を抜いた時に出血したからと言って慌てて止血しちゃ絶対ダメね。
止血するとウィルスを血液の中に押し込むことになるからね。覚えておきなさい。
マムシに噛まれたときに、傷口から血を吸い出して吐き出すじゃない。あれと同じ。
採血の結果で問題がなかったら、私に感謝してね」。翌日から、手袋を着けて作業をすることになったのはいうまでもありません。
そして2日後、またしても針が。今度は右中指。懲りない人間です。
しかし、今度は手袋に助けられました。まさに紙一重というのでしょうか、針は薄い手袋を突き破り、指までの僅か数ミリのところで止まっていました。
人の意見は素直に聞くべし…です。因みに、一週間後に出た採血の結果は異状なし。
その後、針刺し事故を防ぐ処置として、針をハサミで切断してから廃棄物を処分することとしました。
コロナによるコンビニ、スーパーでの手袋装着への一考と、自身が体験した手袋未装着での医療事故について書きました。
※ 皆さんからの寄稿をお待ちしています。テーマは問いません。
新型コロナウィルスの対策として、北海道では、11月7日から道独自の警戒ステージ4段階のうちステージ3に引き上げ、集中対策を行っています。
これに伴い当会も例会を中止するなど感染防止に努めます。
〇 例会について
12月の例会については中止します。再開については未定ですが、追ってご連絡いたします。
〇 市民そば打ち教室について
12月は2回、5日と29日を予定していましたが、5日を持って終了します。
なお参加者の三上芳信さん、長尾徳雄さん、伊藤真貴さんには会長から当会が認定する“そば打ち段位2級認定書”を授与しました。
〇 段位認定会の特訓について
三段位については1月12日(火)から、初・二段位は2月2日(火)からを予定していますが、状況を見ながら受験者をフォローしていきます。
〇 サッポロさとらんどそば打ち教室
12月に2回開催の予定でしたが、11月15日で今年の事業を終了しました。