一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3001  492回 岩戸句会  6月

2023年07月06日 | 

藪からしジパングに日は沈みゆく   吟

人なげやりなカラスの声よ梅雨深し  〃

 

ふるさとや弾む語らい柿の花     信天翁

噴水のしぶきに踊る子等の群     〃

  

鉢巻の折り目正しき夏祭り      豊狂  

新調の法被肩張る夏祭        〃

    

歓声や田植えの子らの汗眩し     心 

紫陽花や叱ってくれる師のありて   〃

     

完璧は叶わぬ齢胡瓜もむ       紅

たおやかに宙に伸びゆく立葵     〃

 

わさび田の蛍眺むる父の日に     流水

新緑に精気賜り深呼吸        〃

 

梅雨晴れ間汐風野点母上に      翠風

海上のお日様金魚となりにけり    〃

 

紫陽花が活けて活けてとせっつくの  コトリ

床柱大山蓮華佇みぬ         〃

 

時の日や数字を持たぬ時計草     伊豆山人

父の日に父想う家に父は亡し     〃

 

雨上がり雲間にきらら梅雨の月    黒薔薇

帯の蝶々が華やぐ祭かな       〃

  

喧噪は海へと沈む祭り後       吠冲

裏庭に舞いとぶ蛍二つ三つ      〃

     

雨の中ミミズ這い出しどこに行く   余白

初孫を胸前に抱き藤の花       〃

 

風鈴に一茶の蠅を吊るしをり      釣舟

サービスの五月雨洗車してをりぬ    〃

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