一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3002  藪からしジパングに日は沈みゆく  吟

2023年07月14日 | 

  「藪枯らし」は、別名ビンボウカズラ(貧乏葛)、ヤブタオシ(藪倒し)などと呼ばれ、雑草の中の嫌われ者である。一方、十六~十七世紀頃、マルコポーロの「東方見聞録」などで、中国大陸の東方にありアメリカ大陸の西にある独立国をジパング(日本)、という記述があるそうである。つまり、当時の欧米では、世界地図に「ジパング」が記載されていたのである。

 「俳句は、取り合わせを考えよ」と言われる。例えば、衣服の場合、帽子、上着、ズボンやスカート、靴などどう取り合わせるのか、という美的センスが必要である。建築や料理、茶道など日本文化のあらゆるものに共通している。

  さて、藪枯らしという卑小なものに、「ジパングに日が沈みゆく」という地球規模の大きなものをぶつけ、欧米から俯瞰させたことが、この句の取り合わせの妙、面白さと言える。

ハンゲショウ(半夏生)別名 カタシログサ(片白草)、三白草

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3001  492回 岩戸... | トップ | 3003  蜜蜂の巣箱見に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事