一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1739   友見舞う背につくつく法師かな   海人

2016年09月26日 | 

(ともみまう せなにつくつく ほうしかな)

 日本では、夏蝉の代表である油蝉が減少し、秋蝉の代表であるつくつく法師が増えているという。昔から、つくつく法師は、逝く夏を「つくづく惜しい、つくづく惜しい」と鳴いている、と聞きなされている。従って、この句の友達の病状は重篤で、作者の気分も相当重いのではないのか、などと想像してしまう。

 さて、見舞うのを友と限定せず、例えば「お見舞いの」とぼかしておくのも一案。祖父母や親、我が子など、読者に想像の余地を残してあげることができるからだ。

クマザサ(熊笹)とオオフタオビドロバチ


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