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一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

349  葛咲けり毛虫地に置く糞ゆたか    龍太

2011年08月27日 | 

(くずさけり/ けむしちにおく/ ふんゆたか)

 

葛を大きい項目ごとに分類すると、植物(界)、被子植物(門)、双子葉植物(網)、マメ(目)、マメ(科)、クズ(属)クズ(種)だそうである。

 

葛の根は、葛根湯(かっこんとう)として漢方では発汗・鎮痛作用があるとされる。食品としては吉野葛が有名であるが、「本葛」と表示されている市販の大半が中国産かその混合物であり、残留農薬が含まれているものもあるそうなので、ご注意あれ。

 

さて葛はともあれ、毛虫にしても蜘蛛にしても、糞によってその存在が明らかになることは、よく知られている。葛の葉をたっぷり食べて、排泄する毛虫の糞の豊かなこと。作者(飯田龍太)の感動が伝わってくるではないか。季重ねなどと言うなかれ。

 

 

ヒオウギ(檜扇)


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