一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

694  底紅や風雲急に天気雨

2012年09月04日 | 

(そこべにや ふううんきゅうに てんきあめ) 

 秋の季語の「底紅」とは、ムクゲ(槿、木槿)の白の花の底が赤いから命名された。千利休の孫の宗旦が特に好んだので「宗旦ムクゲ」とも呼ばれている。

 夏の季語の「天気雨」は、室町時代に「細照雨、そばえ」という同義の言葉が存在する。「日照雨」とも書く。又、「晴れて雨が降る時、狐の嫁入りがある」という俗信から「狐の嫁入り」とも言う。

 黒雲がにわかに現れ、天気雨を降らせて去った。晴れて暖まっていた大地から湯気が上がっていた。それから、一変に涼しくなった。これこそ濃厚な秋の気配だ。

マルバダケブキ(丸葉岳蕗 ) キク科メタカラコウ属の多年草


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