一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

867  暮れなずむ日金の山に鳥帰る    遊石

2013年03月04日 | 

 「鳥帰る」とは、秋に渡って来て、冬を日本で過ごした鳥が、春になって大陸へ帰ることを言う。ツグミ、ジョウビタキ、ユリカモメ、マガモ、オオハクチョウ、マナヅル、オオワシなどのことで、冬鳥ともいう。

  さて、三島や函南の北西に、日金山が見える。実際鳥たちは、遠い大陸の北国へ帰って行くのだが、「北に」「大陸に」などと言わずに、敢えて目の前にある「日金の山に」と言っている。日金山は、死者の霊が集まる山と言われているし、実際その先どこへ行くのか、それは雲の彼方のことで見えないし分からない。


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