一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1102   第207回 岩戸句会  11月 

2013年12月05日 | 

女房より古き炬燵やいとぬくし  遊石

松坂牛犬にあたえし憂国忌    

                    

黄と赤を舗道に残し憂国忌    鼓夢

日本海波荒くして冬の虹

 

おほかたを生きてしまひぬ神無月 章子 

増え続く草食男子憂国忌

 

憂国忌山本太郎の言い分     炎火

木枯や相模の海は大河なり

 

ゆるキャラの話題花咲く憂国忌  豊春

繧繝の伊豆の山並み冬日和

 

深秋や枕に届く波の音      洋子

七五三袴つけたる犬もいて

 

おもてなしつみれ湯豆腐寒卵   歩智

八ヶ岳ことばも凍る風の波   

  

ガス暖の臭い温もり馬込町    空白     

今時は小春木枯らし凌ぎあい

 

落葉して窓の景色の広がりぬ   稱子

小春日や父の背中で吾子眠る

 

一人居の話し相手や小鳥来る       雲水

木枯や徹頭徹尾よろこぶ犬

 


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7 コメント

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Unknown (take)
2013-12-06 06:57:12
三島由紀夫のこと、「憂国忌」と云うのですね。初めて知りました。
連続でお邪魔でしょうが、ちょこっと参加させてください。

「十八を ひとりラジオで 憂国忌」  竹風

返信する
十八を ひとりラジオで 憂国忌 (issyok)
2013-12-06 10:32:30
竹風さま

俳句投稿、有難うございます。私の勝手な解釈です。

十八をひとりラジオで憂国忌   竹風

18才という多感な少年or青年時代。
一人自分の部屋で、三島由紀夫事件をラジオで聞いたのであろう。
あれから43年、当時のこと、今のこと、過ぎ去った年月のこと、
様々な記憶や思いが錯綜しながら去来しているのかもしれない。
返信する
Unknown (take)
2013-12-06 10:46:06
いや~、俳句の本丸へ乱入し、失礼してしまいました。

も一つ理由があるのです。それは11月25日が私の18歳の誕生日だったのです。
田舎から出てきたばかりで、四畳半でラジオからシャンソンの「オータムリーブス」などが流れ、世の中は70年安保の最後、ベトナムもあったし、浪人してたし、まあいろいろと・・・何か書かずにいられなかったのです。

「で」がよかったか悪かったか?
竹風は20年近く乗った私の小さなボートの名前です。
返信する
Unknown (take)
2013-12-06 11:52:22
やっぱり、「と」にします。
後だしジャンケンや将棋のちょっと待て、と同じですが、

十八を ひとりラジオと 憂国忌   竹風

にします
と云っても自分だけの問題ですが、名前入りの俳句は人生初めてなので。
竹風は(たけかぜ)と読みます。
返信する
時間 (issyok)
2013-12-08 09:41:04
竹風(たけかぜ)さま

なんかお相撲さんのしこ名のようですね。強そうです。さて、

「十八をひとりラジオと」は、43年前の過去。
憂国忌は、少なくとも1年以上後のこと。普通現在ですから、時間的に統一されていません。これが、この句の問題点ですね。
返信する
Unknown (take)
2013-12-13 06:49:47
ご教授、ありがとうございます。
問題点、よく分かりました。

短い文字に、いくつもの情景を埋め込み、なおかつ分かり易い、ってのが俳句でしょうか?

また機会があればトライしてみます。
返信する
憂国忌→三島事件 (issyok)
2013-12-16 09:28:57
竹風さま

十八をひとりラジオと憂国忌  竹風

〇この句の「十八」が分かりにくいので、「十八才」と書いて「じゅうはち」と読ませると良いと思います。又は字余りですが、そのまま「18才を」と読ませることもできます。

〇「憂国忌」を「三島事件」にすると、時間が統一できます。「三島由紀夫事件」「楯の会事件」などとも呼ばれています。

十八才をひとりラジオから三島事件
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