一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2225  積乱雲胸のなかにも立つ日あり  いふり山麓

2021年08月17日 | 

 積乱雲が胸の中に立った、という。さて、読者である私は、作者の胸の中を覗こうとする。積乱雲は、入道雲ともいう。➀遠くから、例えば砂浜から眺めていれば、海上の入道雲は白く雄大で美しい。➁入道雲が近づいて来たら危険である。土砂降りの雨や落雷があるから、早く屋内に退散すべきであろう。③入道雲の中に入ってしまったら、正に豪雨、突風、落雷と身が危険である。

 さて、作者の胸中はいかなるものか、➁が作者の意向かもしれないが、想像が難しい。そこで私は➀を採りたいと思う。気分でいうとイライラした、ムカムカした、ハラハラした、ドキドキした、モヤモヤした、ワクワクした、ウキウキした気分などが考えられる。

 私は、ワクワクした気分を採りたいと思う。きっと、何か良いことがあってほくそ笑んでいて、海で泳ぎながら積乱雲を眺めているに違いない。

ムクゲ(木槿)

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