(しにじたく いたせいたせと さくらかな)
断捨離は、一種の死に支度だろう。とすれば、断捨離をしている多くの日本人は、死に支度をしていることになる。今まで、金に任せて買い集めた物が我楽多となって、押し入れや引き出し、更に足の踏み場のないほど部屋に充満している人もいるらしい。
さて、正岡子規に「俳句の特色は、滑稽、諷刺、慈愛の三点にあり」と言わせた一茶だが、生活では義母・弟と熾烈な遺産相続争いをしたり、50才から3人の妻を娶ったり、脳卒中で半身不随になったり、晩年は波乱万丈だったようである。
江戸後期の文化文政時代を生きた一茶の「死支度」とは、一体どのようなものであっただろうか。
我が家の標準木の山桜が数日前に開花