自然界の万物は、春夏秋冬によって生生流転(生滅流転、生死流転)を運行している。宇宙からみれば、一人の人間の数十年など一瞬に過ぎない。
そんな中で作者は、多くの果つるものに思いを馳せる。そして、生き残っている自分も、やがて果つるであろうことに思いが至ったのであろう。
ところで、「輪廻転生」などということをよく思いついたものだと、私は感心してしまう。神の存在も然りである。確かに信じる者は救われる。これは本当だ。
今年、我が家のモモも果つる仲間に加わった。しかし、果たしてあの世で会えるのであろうか。あの世が本当にあるのならば、是非会ってみたいものである。
ムラサキシキブ(紫式部)