句会では、提出する俳句の難しい字にはルビをふってもいいのだが、何処までルビをふるべきか、の判断がなかなか難しい。
その時のこの句の、「隻脚」にはルビがなかった。これは、「せっきゃく」と読み、「片足」の意味だ。では、何故「片足」と書かないのか。わざわざ難しい字を使うのか。
初心の頃は、そのことにある種反感を感じたものだ。しかし、そのお陰で字や意味を知ることができるのだから、有難いことなのだ、と次第に思うようになった。
知らない字、感謝感謝で、辞書を引く。
ところで、私は未だに隻脚の鳩を見たことがない。