ヘリコプターからの仙台市名取の田園風景は、正に日本人として誇れる景色だった。長方形に仕切られた田。整列しているビニールハウス。これから稲を植えるのだろう、耕されている土。緑はなくとも、日本人の勤勉さが表れていて、実に幾何学的で美しい。
そこへ、東北沖大地震の大津波が襲っている。あっという間に、見るも無残に精魂込めた田畑が凌辱されてゆく。
私は、唯々テレビの映像に釘付けになっていた。死者数千人になるかもしれないこの時に、ブログに投稿するのも憚られたが、せめて被害を受けた全ての皆さんへ、哀悼の意を込めて・・・又、死者は人間だけではないのだ。
俳句は、あの映像の全てを唄うわけにはいかない。あえて、名取川に焦点を絞ることにした。
原発も心配だ。人間の浅知恵にならなければ良いが・・・祈るばかりだ。