一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

97   冬の波わが痕跡を消し去りぬ

2010年12月17日 | 

 仮に、4大文明の頃から今日まで、地球上に何人の人間が生まれて死んでいっただろうか?

 現在の世界の人口が約70億だから、推して知るべしであろう。まして、人間以外の動物たちまで含めたら、天文学的な数字になる。

 

 今の人間の行動を見ていると、いつか必ず滅びると思われる。それがいつかは分からないが、それまでにほとんどの人は無名のまま死んでゆき、忘れ去られるのだ。

 

 滅亡後の人類の痕跡が廃墟のビルだったり、一人の人間の痕跡が墓石だったりしても、そこには、なんの意味も価値も無い。砂浜の足跡以上の価値など世の中にはないのだ。

 

 

 

コメント (1)
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