5月1日、令和という新時代が始まった。どんな時代になるのやら、私としては期待より不安の方が大きい。東南海や関東を襲う大地震、スーパー台風などの自然災害。日本を取り巻く国々、ロシア、中国、韓国、北朝鮮、そしてアメリカの動向、リーマンショック並みのドイツ銀行の倒産が囁かれている。
5月6日は立夏。暦の上、俳句の上ではもう夏である。そして、長かった10日間の連休が終り、いつもと何ら変わらない日々が始まった。
スイバ(酸葉)
5月1日、令和という新時代が始まった。どんな時代になるのやら、私としては期待より不安の方が大きい。東南海や関東を襲う大地震、スーパー台風などの自然災害。日本を取り巻く国々、ロシア、中国、韓国、北朝鮮、そしてアメリカの動向、リーマンショック並みのドイツ銀行の倒産が囁かれている。
5月6日は立夏。暦の上、俳句の上ではもう夏である。そして、長かった10日間の連休が終り、いつもと何ら変わらない日々が始まった。
スイバ(酸葉)
タンポポ(蒲公英)の種は、冠毛(綿毛)が付いていて、風に乗って遠くに飛ばすことで子孫を残している。最近は、日本たんぽぽより西洋たんぽぽがはびこっている。
さて、願掛けは、神社、仏閣、教会などでするのが一般的であるが、作者はタンポポの綿毛を飛ばして願掛けをしている、という。それは単に、タンポポの種が根付くことを願っているとも受け取れるが、そうではなかろう。
作者の願いが何か、さっぱり分からないが、「願うのみ」という言葉に、作者自身の強い願いがあると考えるべきだろう。そして願う以外に、成す術がないのだ。
キエビネ(黄海老根)
「思い立ったが吉日」というが、70才を過ぎて大学に通い始めた元コント55号の萩本欽一さん。えらいねえ。つまり、何かを始めるのに、自分の年を考えたらダメだ、ということらしい。
私も、何か新しいことを始めようかな、とは思うものの、陶芸、俳句、テニス・・・・・実際、やりたいことを見つけるのが大変だ。
鮮明だったが余りに近すぎ、木々に隠れて全体像は見られなかった春の虹
本来、音の無い世界を「静か」、という。しかし、もう少し解釈を広げて形や色にも使って良いかもしれない。この句のように、風もなく穏やかな景色に使っても良いのだ。
「静か」を辞書で引くと、1 耳ざわりな物音や声がしないさま。ひっそりしているさま。2 目につく動きがなく、ゆったりとしているさま。慌ただしくないさま。3 落ち着いているさま。気持ちに動揺や乱れがないさま。穏やか。4 性格がおとなしく、口数が少ないさま。
静けさを破るのに、可憐なスミレを選んだ作者の心情に、私は共感したい。
路上に見たことのないものが生えていた。キノコらしいので、持ち帰って調べてみた。どうせ食べられないだろうと思っていたが、桜の咲く春に生えるキノコで、間違いなくアミガサタケ(編笠茸)だ。非常に美味だ、という。早速炒めて食べてみた。芳香もあって、まあまあかな。余ったのは、乾燥させて再び水に戻して使えるらしい。
この句を「墓が春嵐に微動だにせず」なんて当り前のことじゃないか、と解釈したら、少しも面白くない。しかし墓は、父母の眠る墓である。そこで私は、作者の意図を考える。
「微動だにせず」は、墓に掛かるのではなく、父母に掛かっているのではないか。ということは、本来「微動だにせず父母」終止形ではなく「微動だにせぬ父母」連体形でなければならない。
しかし、「微動だにせぬ父母」に直せば良い、と言っているのではない。この句のままで良いのだ。何故なら直してしまうと、読者から考えることを奪ってしまうからだ。
スノードロップ
雪が融けて滴り落ちる「雪の滴(しずく)」君は素敵な名前をもらったねえ
(くさぐさに かんむりなさる ひがんゆき)
今朝6時に起きて、庭を眺めてびっくり。「暑さ寒さも彼岸まで」というし、我が家の山桜も開花宣言したというのに、テラスや草々などにうっすらと雪が積もっていた。
雪は、あっという間に融けてしまったが、我が家の花畑は、ムラサキハナナが満開で一番の自己主張。少し薹の立ったフキノトウ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、シャガも咲き出した。あちこちに草花の新芽が出始めた。山桜と共に春満開が近づいている。
彼岸雪
菜の花、チンゲン菜、小松菜、白菜を食べ終わり、そのあとの春野菜のために堆肥、肥料を投入し耕した。そして種をポットに蒔いた。
畑の表土は、真っ黒だが深いところの土は赤い。関東ローム層の火山灰土だろう。関東ロームとは、関東地方西縁の富士山・箱根山・愛鷹山などの諸火山、北縁の浅間山・榛名山・赤城山・男体山などの諸火山から関東平野に降下した更新世中期以降の火山砕屑物やその風成二次堆積物の総称、だそうである。
又、関東ロームは毎年0.1 - 0.2mm、100年で1cm - 2cm、1万年で1m近く、現在でも積もり続けている、という。従って、縄文土器が地下1mから発掘されても全く不思議ではない、ということ。
ヒュウガミズキ(日向水木)
先日、TBSの「ひるおび」の気象予報士の森さんの予告通り、雷が鳴った。夏と違い、春雷は子供の雷君のようで、音も小さく可愛い感じ。
ところで、「ひるおび」は、6年連続で同じ時間帯で視聴率トップの7.1%だという。私も視聴する一人だが、第一に、森さんの天気予報が面白い。第二に、レポーターの山本君と川添さんが可愛い。但し、惠は人の話を遮ってしゃべり過ぎるから面白くない。
さて、「天金」とは、製本で天小口に金箔やイミテーションゴールドを貼り付けること。現代では少なくなったが聖書や全集、手帳などでみられる。
うめえなあ(お前の梅干)
湯河原海浜公園のテニスコートに行くとき、千歳川沿いの桜並木で、デンちゃんと散歩をする。道路下の土手には、町の人々が育てている菜の花が満開である。
さて、先日岩に乗っている白鷺を見つけた。じっと動かず水面を見ている。コサギ(小鷺)より大きく、アオサギと同じくらいの大きさだった。そこで、帰って調べてみた。
白鷺とは、ペリカン目サギ科のうち、ほぼ全身が白いサギ類の総称であり、シラサギという名前のサギがいるわけではない。全身が白色のダイサギ・チュウサギ・コサギ、カラシラサギ(数少ない旅鳥)アマサギ(冬羽は全体に白い)も入れられることがある、という。写真を撮らなかったので種類は特定できないが、ダイサギかチョウサギだろう。
(きりかぶの あふるるじゅえき ねはんにし)
日本中のあらゆる道路には、電線、電話線が張り巡らされている。それらを守るために、当然のように樹木が伐採される。先月、私が毎日散歩する近所の道路の木々が、500メートルにわたり伐採された。
早春のこの時期木々は、花芽や葉芽を出すため、根からごうごうと音を立てて、養分、水分を、全ての枝先まで送っている。その木々が根元から伐られ、大量の樹液が行く場を失い切り株から流れ出る。
私達人間の罪悪は、戦争、殺人、窃盗、強姦、放火、詐欺などの犯罪だけにとどまるものではない。
樹木の寿命を調べてみた。実際、計測が難しく、現在生きている木は、年輪を見るわけにもいかず、いつまで生きるかが分からない。
柿、桃、栗、葡萄、蜜柑、林檎などは、実らなくなると伐採されるから分らない場合が多い。大概の樹木は、2~300年は生きるらしい。実際は、ほとんど正確に分かっていない、というのが事実 のようだ。
柿、桃、栗 50年
染井吉野 60年
葡萄 70年
ブナ、栃の木 80年
温州みかん 80年
林檎 141年
お茶 200年
松 500年
欅、楠、杉 1000年
アメリカセコイア4000年
屋久杉 7000年
ヨーロッパトウヒ9550年・・・・・すごいねえ
3月 壺中庵の料理
(そうしゅんや はちじゅうごさいの たびきゃはん)
脚絆は、ゲートル、巻脚絆とも言う。西洋では、レギンス、スパッツなどとも。脛を保護し、砂や小石の侵入を防ぎ、長時間歩行時のうっ血を防ぐ。江戸時代から旅人に使われているが、特に近年軍隊生活の必需品として発達した。現代では農作業や登山などに使われる。
さてこの句、元気で健脚な高齢者の登山姿、例えば、先日南米アコンカグアの登頂を目指した三浦雄一郎さんなどを想像するのが、普通かもしれないが、句会の私は、なんと棺に納められた祖父に巻いた足袋と脚絆を想像してしまった。
壺中庵、お品書き、春寒し
高気圧と低気圧が、せわしなく交互にやって来る季節になった。中国からやって来た冬の季語である「三寒四温」が、日本の2,3月の春の気候にぴったりなのだ。
「三晴四雨」という春の季語があっていいかもしれない。但し、この1週間の天気予報を見ていると、「二晴二雨」がより近く、寒気団の南下と南岸低気圧の通過がせわしない。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
(とらよりも すみれのような くにがいい)
戦後70年の2015年1月1日から、東京新聞と中日新聞の朝刊1面に、1日1句として掲載してきた「平和の俳句」は、金子兜太氏の、悲惨な戦争体験から生じた平和への強い希求に賛同した、いとうせいこう氏との二人の発案によって始まった。この3年間の投稿総数は、13万1288句に及んだという。
更に元をたどれば、このブログの1888回に書いたが、「梅雨空に九条守れの女性デモ」の句を三橋公民館が掲載拒否したことに、兜太氏が疑念を感じたのが発端だったらしい。
さてこの句、「平和の俳句」に選ばれた一つであるが、人類のほとんどが平和を望んでいるにもかかわらず、国家の代表となった政治家達は、どういう訳か争いを望むようだ。結局国民も、彼らを選挙で選びかつ容認しているのだから、不思議でならない。
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)
マンサクは、万作、満作、金縷梅とも書く。語源は、春になって「まずさく(先ず咲く)」からきている、という。
我が家のマンサクは、苗木を植えてからたぶん15年以上は経っている、と思う。樹高は、10mにもなるというが、唯今5メートルは越えたようだ。
マンサク(万作・満作・金縷梅)