一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2054 たんぽぽの綿毛とばして願うのみ 洋子

2019年05月02日 | 

   タンポポ(蒲公英)の種は、冠毛(綿毛)が付いていて、風に乗って遠くに飛ばすことで子孫を残している。最近は、日本たんぽぽより西洋たんぽぽがはびこっている。

  さて、願掛けは、神社、仏閣、教会などでするのが一般的であるが、作者はタンポポの綿毛を飛ばして願掛けをしている、という。それは単に、タンポポの種が根付くことを願っているとも受け取れるが、そうではなかろう。

  作者の願いが何か、さっぱり分からないが、「願うのみ」という言葉に、作者自身の強い願いがあると考えるべきだろう。そして願う以外に、成す術がないのだ。

キエビネ(黄海老根)


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