「一韶の俳句ブログ」記事一覧
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61 蓑虫をぶらさげてをり枯木立 疏水
(2010年11月10日 | 冬)
「我は虫である」と蛾は言った、のではない。「虫は我である」と言ったのである。だか... -
62 木枯や沖の白波微動せず 多可
(2010年11月11日 | 冬)
昨日は、久し振りに強風が吹いた。追い風か向い風かで、テニスボールのスピードや落下... -
63 枯野ゆくドン・キホーテも来たと云ふ 徳子
(2010年11月12日 | 冬)
「ドンキホーテ」の作者スペインのセルバンテスは、徳川家康と同年に死去している作家... -
おもゝちやしぐるゝをきゝおはします 青々
(2010年11月13日 | 冬)
64 この句にはいくつかの特徴がある。 一つは「鑑真和尚像」とい... -
冬鴎 生に家なし死に墓なし 加藤楸邨
(2010年11月15日 | 冬)
65 「俺たち鴎は、抱卵のための営巣はするけど、熊のように穴に住むこ... -
冬蝶の日溜まりにさへ留まらず
(2010年11月16日 | 冬)
66 最近の日中の最高気温は17~8度。最低気温は、1... -
芭蕉忌やチンドン屋との鉢合わせ 遊石
(2010年11月17日 | 冬)
67 芭蕉忌は、陰暦10月12日(今年は、陽暦の11月17日、つま... -
男体山の頂上にいて咳き込めり
(2010年11月18日 | 冬)
68 20年ほど前、ある女性から句集をいただいた。とても面白いユニーク... -
可笑しがり蒲団が床にずり落ちそう
(2010年11月19日 | 冬)
69 前回のブログに対して、「淫ら」というコメントをいただきました... -
70 風花やふっと昨夜の香りくる 雲水
(2010年11月20日 | 冬)
仕事の手を休めて、窓の外を見る。 風花が舞っている。... -
71 北の夕遠く聞く音冬の滝 海人
(2010年11月21日 | 冬)
(きたのゆふ とおくきくおと ふゆのたき) ... -
72 すこしづつ柵 解いて落葉掃く 薪
(2010年11月22日 | 冬)
本来、「柵」は、①木や竹で杭を打ち、横にも渡し、水を堰きとめたものを言う。水流を... -
73 八十路とは見えぬ気配り冬帽子 章子
(2010年11月23日 | 冬)
人は、「お若いですね、とても八十歳には見えません。」などと気軽にお世辞を言う。言... -
74 海に出て木枯帰るところなし 誓子
(2010年11月24日 | 冬)
「現代俳人の自選50句」というような本があった。私の句会の会員に、「この中から、... -
75 木枯へピカソの顔が館を出づ
(2010年11月25日 | 冬)
箱根彫刻の森美術館の中にピカソ館がある。 ... -
76 うしろすがたのしぐれてゆくか 山頭火
(2010年11月26日 | 冬)
「自嘲」と前書きの付いたこの句、かの有名な山頭火の句である。... -
77 冬鵙の見えざるものを捕らえけり
(2010年11月27日 | 冬)
鵙(モズ、百舌、百舌鳥)は、秋になると暖地や平地に下りてくる留鳥。その独特の鳴き... -
78 風邪引いて逆療法の風の中 多可
(2010年11月28日 | 冬)
去年は、新型インフルエンザで国中が大騒ぎした。今年はどうだろうか?ワクチン... -
79 一葉忌最後の便りかもしれぬ 章子
(2010年11月29日 | 冬)
56回でも書いたが、樋口一葉は、若干24才で、明治29年に肺結核のため亡... -
80 額縁の紅葉を眺めモーニングー タガ女
(2010年11月30日 | 冬)
ある女性と知りあったその日に「皇帝ダリア」を貰いに行った。そこのお宅は、玄関から...