アラビア半島の右上にホルムズ海峡にすぐ面した、
中東のノルウェーと呼ばれる「ムサンダム半島」
というフィヨルドがあるんだけど、
その半島の最先端に船でしか行けない「クムザール」って村がある。
外界から孤立した村だが今も3000人ほど住んでいて、
英語、アラビア語、ヒンディー語、スワヒリ語、ペルシャ語
などが混ざり合った特殊言語を話す。
つまり海のシルクロード航海時代には「海の道の駅」だった所が
現在は僻地ゆえにその時代の空気が
言語内に真空パックされているってわけだ。
アラビアンナイトとかシンドバットの冒険とかで描かれる世界の空気感だぜ。
で、そういう地にまで二本の腕で漕いでいけるってのがカヤックの偉大さで、
また裸一貫だからこそまるで当時の空気感のようなものまで
己の肌身で感じることができるってわけ。
ある種シャーマニックな乗り物だ。
折りたたんで背負えば世界中持って行けるファルトでのカヤックトリップ、
最強の旅スタイルだと思うね。
アラビア半島旅についてはこちらもよろしく。
http://islandstream.blog.ocn.ne.jp/weblog/cat10324247/