ポリネシア•ライアテア島、タプタブアテアのマラエ(聖地)。
6000年くらい前に台湾あたりから船出し、フィリピン、インドネシア、ニューギニア、フィジーなどなどを経由してサモアやトンガから渡ってきたオーストロネシア語族の人々はここを分岐点として北はハワイ、東はイースター島、南はクック諸島やニュージーランドに渡っていった。
各地に散ったポリネシアンは時に、ここに集結し、航海術の伝授や意見交換などがなされたという。環太平洋カヌー文化の最重要聖地。イスラム教徒におけるメッカ巡礼みたいなもの。
ここで、14125個の島々を有する環太平洋黒潮文化圏・ヤポネシアのカヌー文化のあるべき未来を考える。
遺産とは過去に固着するものではなく、流動性を持っている。地球環境時代におけるそれは、まだ始まったばかりだ。