夏の終わりくらいから黒潮が紀伊半島に接岸してきていて、
その影響で満潮時にかなり高潮気味になる状態が続いています。
黒潮本流って周囲の海面から1mほど高くなってるんですよね。
なぜか?
黒潮って暖流だけど、
暖かい空気や水は膨張する性質を持っていて、結果、
水位が高くなるわけですね。
通常の黒潮本流は潮岬の南のかなり沖合を流れるのですが、
今年の秋は相当北に上がってきていて、その影響を受けています。
アマゾン川の500倍の流量を誇る大洋の大河が迫っているわけです。
港の船着き場なんかでは、満潮時になると、
コンクリぎりぎりくらいまで、水際が迫ります。
またそのおかげで、今年はまだまだ水温高く、
カヤックから海に手を入れると、
ぬるーくお湯みたいになってる所もあります。
黒潮の影響で紀伊半島の海岸線は紅葉にならないのですが、
この独特の温暖な空気感はいいもので、
紅葉とはまた別の、晩秋~初冬の味わい深い風情を醸し出します。