今日の湯浅湾は北の風が入って海景全体にまるで秋のような透明感があり対岸の徳島の山々まではっきり見える美しい一日だった。またこのお盆の時期くらいから太陽が西に傾いた際の太陽光線の入射角度が真夏のそれとは微妙に変化しはじめ、午後3時くらいから西日に照らされた海岸線の岩々ひとつひとつがより陰影と存在感を増して映しだされるのだけれど、今日は今年初めてそんな感じだった。
夏の終わりのそんな海景って、時折泣けてくるほど美しい時がある。
今年はほんとの真夏というのはついぞ来なかったようだけど、この夏の終わり/秋の初めって感じの海景の美しさ・透明感は、ギラギラしてややがさつな感じがする真夏のものよりも遥かに心にしみわたってきて、好きだ。
日々、刻一刻と表情を変える日本の海岸線の自然の表情ほど、
素晴らしいものはない、と非常によく分かるのがシーカヤックなわけだし、
夏以外の季節に海が干上がってしまうわけでも、
海開きしている期間以外海が閉じているわけでもない。
いついかなるときでもワイド&オープンなのが海というフィールド。
真夏の海岸のゴミゴミした喧騒も静かになると同時に、
本当の素晴らしいシーカヤックの季節もやってくる。