プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

高野山町石道ピーストレッキング

2022-01-24 16:33:10 | 紀伊半島

 毎年3月11日か、もしくはその前後に開催しています「高野山町石道ピーストレッキング」ですが、今年は3月11日(金)に行うことになりました。
 このウォークイベントは、2011年3月11日に起こった東日本大震災による犠牲者の方々に哀悼の意を表すため、祈りの聖地である高野山までの道をふもとから歩いて巡礼しようという目的で、毎年行っています。

 今年で11回目となります。

 震災、そして原発事故も徐々に風化しつつあり、世の中の流れとして一昔前、二昔前の出来事のように色褪せてきている雰囲気もありますが、一方、自然災害という観点から見てみますと、先日のトンガの大噴火から昨今の日本各地でのやや強めの地震の頻発など、毎年なにがしかの脅威にさらされ続けています。もちろん台風の強大化による被害も見逃せませんね。今後もどこかでなんらかの災害が必ず起こることが予想されるでしょう。また、コロナのパンデミックも捉え方によっては自然災害とも言いうる事態です(自然を乱開発したがために元々奥地にいた野生生物と人間とが接近するようになって起こった人獣共通感染症)。

 ひるがえって、3.11では自然災害だけでなく、原発事故という未曾有の事態を引き起こしました。これもまた、現代人の自然との付き合い方、そのあり方から起こったものだと言うことができるでしょう。

 昨今、SDGsと絡めて環境問題が頻繁に取り沙汰されますが、やはり根本的に人と自然との付き合い方、そのあり方がより強く問われている時代のように感じられます。一人一人が、しっかりと向き合わなければいけない問題なのではないでしょうか? その面においては3.11のときよりもさらに、その必要性の色合いが濃くなっているように思えます。

 と言っても忙しい日常、なかなかそんなことを考える余裕は、物理的にも心理的にもないことでしょう。

 ですので、こんな機会に、そういうこともたまには考えてみませんか? という趣旨を持つのがこのウォークイベントでもあります。もちろん、顔をしかつめながらそんなことを議論して歩くわけではなく、基本は参加者同士が楽しく交流しつつ、普通のトレッキングとして世界遺産の道を歩くという一日となります。歩いている道中、まあちょっとはそういうことも考えてみましょう、というようなユルいニュアンスでしょうか?

 イベント詳細は下記のページをご参照くださいませ。
 http://islandstream.la.coocan.jp/kouyasan.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする