プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

ふとメルギー諸島のことを思い出す。

2016-10-04 20:26:26 | 紀伊半島

 800以上の島が点在する「熱帯の瀬戸内」(とぼくが勝手に呼んでいる)ミャンマー・メルギー諸島。
 今年は下見でほんのちょっとしか漕げなかったけれど、
 いつかテントと調理用品と釣り竿と素潜りセット積んで、一ヶ月くらい海旅したい。

 国民平均年齢27才のミャンマーは変化のまっただ中にあるけれど、
 どう変化していくのか全く分からないところが面白い。
 だけど自由にシーカヤック旅なんかができるレベルになるには5年10年かかるだろうな。

 長らく軍事政権だったアジアの国には、一般人が自由に、
 ちょっと冒険的なアクティヴィティや旅を楽しむという概念が全くない。
 多分経済発展して中産階級が生まれ、物質的な豊かさ志向が爛熟して退廃し、
 別のオルタナティヴな生き方を求めはじめたところから始まるんだろうな。
 欧米先進国や日本がそうだったように。
 もしくはそういう道を経ないでダイレクトにアウトドア観光立国になるか。

 まあ100年とか200年したらパーミッションなんかなしで自由に海旅できるだろうけれど。

 だけど、面白いのは、カヤックって、こういうところも行けちゃうってところ。
 基本のスキルと多少の経験を重ねれば、誰でもこういう場所を旅できる。
 誰でも。
 
 行く行かないは別として、こういう海をいつか漕げる可能性があるって思うだけで、
 人生楽しくなってくるってものです。 
 今仕事が忙しい人でも、なんかあったらパッパと辞めちまって旅に出ればいい、
 と心の片隅に思っているだけで、ふと気持ちが軽くなる。 

 そういう意味でも、このストレス&プレッシャー社会においてこそ、
 カヤックのスキル、身につけておくことをお勧めしたいんですね。
 日本には、世界には、世界観や人生観が変わるほど、
 素晴らしい場所が無数にあるわけだから。
 そういうものが、危機的状況を迎えたとき、きっと身を助く。 


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