湯浅湾の夕日と鷹島。やっぱ和歌山の海はええな。
ちょうどこの鷹島より南に行くと黒潮の気配が濃くなってくるし、
北に行くと瀬戸内の潮汐流の海の気配が微妙に香り始める。
だいたい北限と南限がクロスオーバーする場所ってのは
何かしらパワースポット的な雰囲気もっとる。
ここを紀州の縄文系海洋民が重要拠点にしてた理由もよう分かる。
連中はここから南下して伊豆諸島とか八丈島とかまで余裕で行っとったし、
北上して瀬戸内経由で日本海入って東北までも行っとった。
絶妙のロケーション。
連中はぼくが言ってるような黒潮と潮汐流との、
微妙な気配の違いとかもよう分かっとっただろうし、
鷹島にくるとなんかDNA的にビンビン心の針が振れる感覚がある。
日本列島はポリネシア文化の北限かつ
北方先住モンゴロイド文化の南限だという視点で見ると面白い、
と岡本太郎も言ってたけど、
そんなクロスボーダー感を鷹島先住民はよーう分かっとったんやろな。
やっぱ和歌山の海、大好きだわ~。
点としてみてもええねんけど、線としてというか面としてというか、
連とかグラデーションとか列(列島)とか球(地球)という観点で見ると、
イマジネーティヴでヤバイ位置にあるなあ、と非常に思います。
ちょっと右斜め上に行くと、島生み神話を生んだ淡路の潮汐流の世界だし、
逆にちょっと左に行くとスクナヒコナノミコトが帰っていった海底常世が広がってると言われる、
黒潮の気配濃密な潮岬海岸がある。
さらにもう少し行くと、海上常世に旅立つ「補陀洛渡海」の風習で有名な
那智勝浦があるし、
もう一度潮岬に戻ると・・・・、
と、そんなこと書いていると色々きりがなくなってくるほどだけど、
以前ホムペにそんなエッセイを書いたことを思い出した。
和歌山の海すげえなと思うね。
http://homepage3.nifty.com/creole/nomad.htm