プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

楽器

2009-08-06 00:46:41 | 音楽
P1010416

 ぼくはよくこのブログで音楽の話題に触れていますけれど、「それとシーカヤックと何の関係があるねん?」とたまにきかれます。
 はい、めっちゃ関係あります。
 と言いますか、シーカヤックそのものが楽器のようなものだと思います。

 音楽は揺らぎの産物ですが、
 海も揺らぎの世界なわけで、
 シーカヤックで長時間海を漂うという行為を長くやっていると、
 音楽の聞こえ方がすごくヴィヴィットに感じられて
 不思議というか、非常にワンダフルなのです。

 そしてこの世界の根本は
そんなワンダフルさのマグマでできていて、
 そのマグマが噴火口からちょびっと染み出てきたしたものが、
 音楽ってやつなのかもしれない、
 と思うことがたまにあります。

 いわゆるひとつの「プラネット感覚」。

 雲が流れ、風が吹き、波が立つ、
 陸や海や空の自然現象が絶妙なハーモニーを生みだし、
 そこに自分自身が溶け込むように、
 しかししっかりと自分の意思を持ってカヤックを進ませている。
 シーカヤックで「主体的に」漕ぎ進むこと自体が音楽だな、
 と、ぼくは実感していて、
 さらに誤解を恐れずにいいますと、
 ドラッグなんて目じゃねえな、と思います。

 まあぼくは個人レベルでは、感性、感覚を研ぎ澄ませるために、
 シーカヤックをやってんだ、というところがありますが、
 人によってはそれが文学だったり絵画だったり造形美術だったり、
 いろいろなところで感性の琴線が揺れ動くことでしょう。
 なんでもいいけれど、シーカヤックってのはアートだと思います。
 かつ、楽しく気持ちいいシンプルな娯楽であるところがすごいのです。 


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