今日は夜光虫ナイトパドリングを行いました。まるで宇宙遊泳のような感覚が、ナイトパドリングの特徴です。
日中には小さすぎて目視できない海中のプランクトンの群れが、漆黒の闇の中で、何かの刺激を受けることによって発光する。それが夜光虫なのですが、パドルで水を掻いた先から、カヤックのバウ(舳先)が海を切って進んでいく先から次々と青白い光が解き放たれ、流れ星のようにスーッと消えてゆきます。
夜の海は幻想的で、遠くにボーっと見える水平線を境にして上半分は天空、下半分は海洋世界に分かれます。その両方の半球を足した暗黒の丸い球、たとえるならば宇宙空間、その真ん中に、カヤックという敏感な宇宙船に乗った自分自身が浮かんでいる。上の半球には星々がまたたき、下の半球には夜光虫がまたたいている。ずーっと漂っていると次第にどっちが上なのかどっちが下なのかわからなくなってくるのでした。
夜の無重力空間を漂った後、小さな無人の浜に上陸。そこからエントリーしてナイトシュノーケリングをしました。妖しく発光する海水に全身が包まれる体験。次に、海面に大の字になって、天空の星や月を眺めました。
夜空に流れ星がすーっと走ってゆきました。