彦根市の名神高速道路で2005年11月、日系ブラジル人7人が巻き込まれて死亡した多重事故で、大津地裁は判決言い渡し後すぐに、判決文の要旨を遺族に提供することに決めました。日本語が分からない遺族に裁判内容を伝える滋賀弁護士会の取り組みに連携する形になります(ニュース番号0612/55,12月22日を参照)。
遺族に配慮する弁護士会の活動を知った大津地裁が「裁判所として何かできないか」と検討し、担当する久禮博一裁判官が、日本語の判決要旨を渡すことにしました。遺族は弁護士会の協力を得て通訳してもらいます。
判決要旨の交付は裁判官の判断で行うことができます。今後については、地裁は「各裁判の事情を考慮して、判決要旨を交付するか検討したい」としています。
裁判では、日系ブラジル人7人が乗るワゴン車に相次いで衝突した2人の元トラック運転手が業務上過失致死などの罪に問われています。このうち、1人の被告(41歳)に対し、1月26日に判決が言い渡されます。
(1月22日付け毎日新聞が報道)