嘉田由紀子知事は1月25日の定例記者会見で、新駅設置促進協議会の正副会長会議(1月19日)で、JR東海に可能性を打診することで合意された新駅建設費削減案について、「(実現は)大変難しいと思うが、地元からの要請なら検討する余地があるのではないか」と検討されることに一定の理解を示しました(0701/35,1月21日を参照)。
会見で嘉田知事は、削減案が「出た段階で県民に意見を聞く必要があるが、(県として)受け入れは否定できない」との考えを改めて示し、知事自身が受け入れるかどうかは「展開に応じて考えること。県民に意見を問うのは大事なプロセス」と住民投票も検討する考えを示しました。しかし、「財政難のとき、必要性が低い駅を県民が望まないなかで総合的に判断」「(建設費)240億円の駅を凍結することは変わらない」などと述べ、「凍結」への意思をにじませました。
また、地域振興策などの課題が残っていることにも触れ、「3月末までにすべての問題が片付かない可能性もある」と結論が4月以降にずれ込む可能性も示唆しました。
(1月26日付け各紙が報道)