滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0701/10:養護学校再編問題】保護者らが1月9日、寄宿舎存続求め1万人の署名を知事に提出

2007-01-11 03:00:23 | Weblog

県立の八日市養護学校(東近江市)と八幡養護学校(近江八幡市)の保護者らでつくる「障害児の生活教育を充実させる県民の会」(犬飼宗潤会長)は1月9日、両校の寄宿舎が廃止されることに反対する1万850人の署名を嘉田由紀子知事に提出しました(ニュース番号0612/45、12月19日を参照)。

犬飼会長らは、「寄宿舎がなくなると通学が困難にある」「自宅通学になれば保護者に大きな負担がかかる」などとして、寄宿舎の存続を訴えました。

これに対して嘉田知事は「これまでの経緯があり(養護学校の)再編はほとんど決まっている。この場で色よい返事はできないが、できる範囲で判断させてもらう」と述べるにとどまりました。

県教育委員会が進めている養護学校の再編計画では、八幡養護学校は2008年に野洲市に新設移転、八日市養護学校は増改築され、2校に併設されている寄宿舎は廃止され、新設の野洲の1ヵ所だけになります。野洲養護学校に新たにできる寄宿舎は、県内の各養護学校への通学が難しい児童、生徒を全県から30人程度受け入れる予定とされています。

八幡養護学校は肢体不自由児、八日市養護学校は知的障害児を対象にした県内初の養護学校として、それぞれ1969年、1974年に設立されました。肢体不自由児、知的障害児とも受け入れる「知肢併置校」がその後主流となり、県教委は2003年度に2校の再編を決めたとのことです。

八幡養護学校の寄宿舎では、放課後の一時預かりも行っており、定時の送り迎えが難しい共働き家庭などが利用しています。八幡養護学校PTA会長の森岡志郎さん(44歳)は「子どもの成長と自立心を養うには寄宿舎が必要。親もつきっきりではいられない」と県教委の再編方針を批判しています。

県教委は「新たな養護学校では自立のための訓練に力を入れる。通学困難者は引き続き寄宿舎に入れる」と説明しています。

(1月10日付け、京都、朝日、11日付け毎日などが報道)

【0701/09:県議汚職事件】大津地裁が1月9日、入札情報漏えいと認定、太田県議に実刑判決

2007-01-11 02:06:22 | Weblog

草津市発注の電気設備工事の入札をめぐる汚職事件で、加重収賄と政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪に問われていた元同市助役で県議(元自民党・湖翔クラブ、現無所属)である太田正明被告(62歳)の判決が1月9日、大津地裁でありました。長井秀典裁判長は「業者の請託に安易に応じて自己の利益を優先させ、公務員としての職責を忘れて、市民の信頼は大きく損なわれた」として、懲役1年6ヵ月、罰金50万円(求刑懲役3年、罰金50万円)を言い渡しました。弁護側を即日控訴しました。

判決によると、太田被告は助役であった2000年、市内の電気工事会社の社長(公訴時効成立)に、同市の老人福祉施設「なごみの郷」の電気設備工事の設計金額を教えた見返りに、同被告が実質的に経営する社会福祉法人に、謝礼として計200万円を寄付させました。また、2003年度分の政治資金収支報告書に虚偽の収支総額を記し、2004年2月に県選挙管理委員会に提出していました。

太田被告は加重収賄罪について「設計金額は教えていない。200万円は賄賂ではなく、法人への寄付だった」と無罪を主張していましたが、判決は、寄付は設計金額を漏らしたことの対価であったと認定しました。

太田被告は県議1期目であり、4月の県議選への立候補を表明しています。

(1月9日付け朝日、10日付け京都などが報道)