滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1004/160:県警動向】警察学校ってどんなところなの?

2010-04-21 23:36:54 | Weblog
【毎日新聞特集「なるほドリ」:警察学校ってどんなところなの?】
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◇寮生活で知識、技能を習得 体力・忍耐力必要な「警備訓練」

 なるほドリ (4月)8日に大津市の警察学校で入校式があったね。新人警察官62人が入学したって聞いたけど、これから何をするの?

 記者 彼らは県の採用試験に受かり、校内の寮で生活しながら警官として必要な知識や技能の基礎を身につけます。憲法や刑法などの法学、一般教養や職務倫理、逮捕術や拳銃の使い方など内容は多岐にわたります。また心身を鍛えるため柔道と剣道のどちらかを選択します。

 カリキュラムは警察庁の指導方針に沿っていますが、県内では日常英会話のほか、南米系の住民が多いためポルトガル語のあいさつなども教えています。他にも介護施設で実習をしたり、刑務所見学もします。介助が必要な人への理解を深めたり、服役の様子を見ることで「冤罪(えんざい)を生まないように」との思いが強まるそうです。

 Q 寮生活はどんな感じなの?

 A 6人一部屋の寮は、07年に新築された7階建て校舎の上階にあります。大浴場と食堂を備え、就寝時以外は「団体行動」。同期の絆(きずな)も深まります。初めの1カ月は「特別指導期間」で、外出や外泊は禁止。週末には比叡山に登ったり、強歩訓練や親睦(しんぼく)を兼ねた課外活動などもあります。信楽焼を体験したり、寺院をまわって滋賀の歴史に触れたりもします。

 Q 入校式で県警本部長が「警察学校での訓練は、時に大変厳しい」と話していたよね?

 A はい。中でも過酷な状況下での出動を想定した「警備実施訓練」は最も厳しいと言われています。ヘルメットとプロテクターを身につけ、5キロを超すジュラルミン製の盾を抱えて隊列を乱さず走り続けます。攻撃するのではなく、「自分の身を守りながら制圧する」のが基本。体力だけでなく、忍耐力も求められます。

 これらの厳しい訓練に耐え、教官らに見送られて学校を去る時、涙を流さない生徒は一人もいないそうです。教官も「卒業式は毎回、涙をこらえるのに必死」だとか。20人ほどの各クラスには正副2人の担任がいて、苦楽を共にしているので感激もひとしおだといいます。

 Q 女性警察官も入校したんだよね?

 A 今春採用の短期生38人のうち9人、長期生24人のうち6人が女性です。カリキュラムに変わりはなく、男性と同じクラスで学びます。ただ、警備実施訓練ではプロテクターをつけないなど、一定の配慮はあります。短期生の伊藤百合香さん(22)は「将来は刑事部で働き、信頼される警官になりたい」と目を輝かせていました。

 Q 卒業後は?

 A 県内の警察署に配属され、交番や駐在所に勤務します。3カ月後に学校に戻り、2~3カ月補習を受けます。再び各署で4~5カ月の実習を終えると、晴れて一人前の警察官とみなされます。小椋常夫副校長は「警察人生を終えるまで、ずっと勉強です」と話していました。<回答・村瀬優子(大津支局)>

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 あなたの質問をお寄せください。〒520-0806(大津市打出浜3の16)毎日新聞大津支局「質問なるほドリ」係(ootu@mainichi.co.jp)

(4月21日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100421ddlk25070558000c.html


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