【１００４/１６１：米原・物流センター】滋賀県側が役員就任要請 / ＳＩＬＣ問題、元監査役が証言

　米原市に計画中の「滋賀統合物流センター」（ＳＩＬＣ）をめぐり、県議会厚生・産業常任委員会は４月２１日、事業を運営するＳＩＬＣ社の監査役だった滋賀銀行の伊藤庄蔵元常務を参考人招致した。伊藤氏は、県側からＳＩＬＣ社役員に就任するよう要請されたと証言した。

　県はこれまでＳＩＬＣ事業の主体は同社と米原市だとして、県の関与は限定的と主張。伊藤氏の監査役就任についても３月２３日の同委で県の担当職員が「滋賀銀行から（人を）送ってきた」と説明している。

　参考人招致で伊藤氏は、役員就任を持ちかけたのは、別の事業をめぐる収賄罪で公判中の県幹部と事業を進めたコンサルタント会社の社長の２人だったとし、「地元銀行が入るインパクトは大きいと言われた」と語った。

　役員に就任すると同行が融資する場合に利益相反となる可能性があったため「再三断ったが、定款に（役割は）会計監査に限ると入れてもらって（監査役を）引き受けた」とした。

【関連ニュース番号：１００４/１０６、４月１４日；１００４/０１、４月１日；１００３/２０４、３月２５日など】

（４月２１日付け京都新聞・電子版）

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100421000198&genre=A2&area=S00