滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【1004/159:県農業政策】水田野菜:県、今年度から独自補助 栽培10アールに付き1万円 

2010-04-21 23:25:13 | Weblog
◇国の支援半減を受け 16年度、1万トン増産目指し

 県は今年度から、コメの代わりに水田で栽培できる野菜を県内農業の戦略作物と位置づけ、作付け面積に応じて支援する独自の補助制度を始めた。国の方針転換で今年度から野菜栽培への補助金額が半減するためだが、昨年度3300ヘクタールだった水田野菜の栽培面積を16年度には500ヘクタール拡大させ、生産額10億円分(約1万トン)の増産を狙う計画だ。【稲生陽】

 水田を利用して栽培できる野菜は白菜やキャベツ、大根など。新制度の対象は60アール以上を作付ける農家や農業組合で、栽培面積10アールあたり1万円を補助する。今年度当初予算に5100万円を計上した。

 県内農地は水田が9割以上を占め、国全体のコメ余り傾向から生産調整として全体の3割で別の作物を作っているが、大半は補助額の多い麦や大豆。手間のかかる野菜の生産量は全国45位で自給率も40%にとどまる。

 一方、政府が今年度から始めた自給力向上事業では、補助額の高い「戦略作物」として自給率の低い麦や大豆を指定。全国的には自給率の高い野菜(81%)が戦略作物から外れたため、10アールあたりの国の補助金額はこれまでの平均3万1800円から半額以下に落ち込む見込みだ。

 県農業経営課は「県内の野菜自給率はまだまだ低い。補助額は国並みには届かないが、指導や販売支援にも取り組みたい」と話している。

【関連ニュース番号:1004/150、4月20日】

(4月21日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100421ddlk25020516000c.html


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