大津市議会6月定例会が4日、開会した。越直美市長の就任以降不在だった副市長に、茂呂治総務部長(59)と笠松拓史政策統括監(44)を選任する人事案について茂呂氏を全員賛成で、笠松氏を賛成多数で同意した。
副市長人事をめぐり、一部の市議からは、2氏を選んだ理由や、2人体制を維持する必要性などへの質問や疑問の声が上がった。
総務省出身の笠松氏を迎えて2月に新設した政策統括監と副市長の違いを問われた越市長は「副市長は補佐役として各部局をまとめ、市政を推進する行政運営の責任者の1人」と説明し、「内部、外部両方の視点から市政をより良い方向にかじ取りするため、力量のある人物を選んだ」と強調した。
また、41の中核市のうち副市長を1人とするのは3市にとどまる現状を例に「マニフェストの実現や市民ニーズに対応するため、2人体制が適当と判断した」と述べた。
副市長1人あたりの給与は概算で年間1380万円、4年間の任期を務めた上での退職手当は1520万円になるという。政策統括監ポストは廃止する。
越市長は一般会計補正予算案など、追加議案を含む計20議案を提案。副市長人事案など6件が同意、可決された。会期は22日までで、11~13日に一般質問が行われる。
(6月4日付け京都新聞・電子版)