滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【0708/25:栗東、産廃処分場】未調査区域の掘削し有害物の徹底調査を、住民ら県庁前で集会

2007-08-08 00:45:31 | Weblog

栗東市小野のRDエンジニアリング社(昨年6月に破産)の産廃処分場跡地の有害物質問題で、地元の住民らで作る「RD処分場の有害物から飲み水を守る会」(杉田聡司代表)など市民団体が8月6日、県庁正門前で集会を行い、有害物質を徹底的に調査するために、有害物質が詰まった多数のドラム缶などを埋めたとの元従業員の証言があるとされている、処分場中央部の未調査区域を掘削調査を早急に行なうよう求め、嘉田由紀子知事あての声明文を職員に手渡した。同団体は8月10日まで連日県庁前で集会を行い、他の地元住民団体と共同で署名活動を展開するとしています(関連ニュース番号0708/21、8月6日;0707/107、8月1日など)。

県は5月から地質や地下水を調べるため、16カ所でボーリング調査し、今月に終え、9月には有害物質があるかどうかの分析をほぼ終え、今秋までに対策の方針を決定するとしています。

同会は、県が処分場の12カ所で行っているボーリング調査について「直径10センチ程度のわずかの地点でのボーリングでは実態が明らかにできるあはずがない。県が進めている追加調査を不十分」と指摘し、「処分場中央部の未調査区域に、有害物が詰まったドラム缶が何千本も埋められているとの、元従業員の証言がある」として、県が早期を調査して掘り起こすことを求めています。

また、7月30日にRD処分場対策委員会の専門部会が三つの対策案を示したことについて、十分な調査結果が明らかになっていない段階で対策案を示すのは問題。結局は覆土処理など不完全な対策で終わりにされる危険性がある」としています。

この日は約40人が「県は有害物かくしのデータ作りをやめよ」と書いたのぼりを持って座り込み、「地下水が汚染されている」としたプレートを手に署名を呼びかけ、参加した市民団体の代表者らが、県庁に向けてスピーカーで、徹底的な調査を行い有害物を完全に除去するよう訴えました。。

一方、県最終処分場特別対策室は「どこに何が埋まっているかを精査したうえで、処分場内で掘削調査を行う計画も打ち出している。本年度中に行う追加調査では1400立方メートルの掘削調査も行う予定で、具体的な掘削場所の特定を進めている。生活環境保全上の支障が出ないよう対策を進める」としています。

■写真は県庁前で座り込みアピールする住民団体の人たち。写真をクリックすると大きくなります。

(8月7日付け毎日、京都、中日、朝日、産経などの報道+直接取材)

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070807ddlk25040407000c.html

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007080600164&genre=C4&area=S10

http://www.sankei.co.jp/chiho/shiga/070807/shg070807002.htm

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1 コメント

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疑問ある示威行動 (早川洋行)
2007-08-08 13:04:06
いつものことだが、この団体の活動には疑問を抱かざるを得ない 。疑問1 対策委員会の調査が「有害物隠しのデータづくり」「追加調査を不十分」という根拠が不明である。調査は完璧とは言えないが、それなりの成果をあげてきたと思う。また、記事にあるように、今後掘削調査も行うし、その場所は次の委員会で検討される予定である。 疑問2 ドラム缶の問題を声高にいうが、ドラム缶はこれまでも見つかっており、ドラム缶があろうとなかろうと汚染源たる処分場の改善対策は必要ではないか。 疑問3 問題発生以来8年が経ち、一刻も早い改善対策は皆の願いであろう。調査しつつ同時に対策を検討するのは当然ではないのか。 疑問3 この団体の構成員のほとんどは処分場周辺の住民ではない。地元住民を僭称するのはいかがなものか。ついでにいうと、代表の杉田さんは、先の栗東市長選挙に共産党候補として出た人だが、そのときに批判されたように、大局を無視する自己主張が、かえって問題解決を遠ざけることもあるのではないでしょうか。 反論歓迎します(私は対策委員会委員であり、かつ正真正銘の地元住民です)。
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