【写真:日本の障害者らが制作した斬新な彫刻を眺めるフランス人ら=パリで、清水俊郎撮影】
【パリ=清水俊郎】専門的な美術教育は受けていないものの、強い表現欲と枠にとらわれぬ感覚が光る日本の知的障害者や精神障害者らの作品展「アール・ブリュット・ジャポネ(日本の生の芸術)」が3月24日、パリ市立アルサンピエール美術館で開幕した。
欧米や日本で注目されるアウトサイダー・アートという芸術分野で、20都道府県の63人が絵画や彫刻など約900点を出展。日本のこの分野の海外展示会としては過去最大という。来年1月までの長期展示となる。
のどかな表情なのに体を数100のとげで覆った土偶、1枚の画用紙に親指大の列車の最前部ばかり100以上並べた絵画などすさまじい集中力をうかがわせる作品が多い。
23日に内覧会があり、出展者のうち滋賀県内からは湖南市の木村茜さん(26)と甲賀市の吉川秀昭さん(39)、草津市の澤田真一さん(27)、東近江市の石井春樹さん(20)の4人が参加。「(今後の制作の)励みになる」と喜んでいた。
近江八幡市の美術館「ボーダーレス・アートミュージアムNO-MA」などが2年前にスイスで日本の障害者芸術の企画展を開いたのが縁で、パリ側から今回の展示の依頼があったという。
(3月26日付け中日新聞・電子版)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100326/CK2010032602000005.html
【パリ=清水俊郎】専門的な美術教育は受けていないものの、強い表現欲と枠にとらわれぬ感覚が光る日本の知的障害者や精神障害者らの作品展「アール・ブリュット・ジャポネ(日本の生の芸術)」が3月24日、パリ市立アルサンピエール美術館で開幕した。
欧米や日本で注目されるアウトサイダー・アートという芸術分野で、20都道府県の63人が絵画や彫刻など約900点を出展。日本のこの分野の海外展示会としては過去最大という。来年1月までの長期展示となる。
のどかな表情なのに体を数100のとげで覆った土偶、1枚の画用紙に親指大の列車の最前部ばかり100以上並べた絵画などすさまじい集中力をうかがわせる作品が多い。
23日に内覧会があり、出展者のうち滋賀県内からは湖南市の木村茜さん(26)と甲賀市の吉川秀昭さん(39)、草津市の澤田真一さん(27)、東近江市の石井春樹さん(20)の4人が参加。「(今後の制作の)励みになる」と喜んでいた。
近江八幡市の美術館「ボーダーレス・アートミュージアムNO-MA」などが2年前にスイスで日本の障害者芸術の企画展を開いたのが縁で、パリ側から今回の展示の依頼があったという。
(3月26日付け中日新聞・電子版)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100326/CK2010032602000005.html