滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1003/147:県警動向】検視・鑑識体制を強化 / 滋賀県警が人事異動発表

2010-03-17 01:59:28 | Weblog
 滋賀県警は3月15日、警部級以上の警察官と一般職員計264人の定期人事異動を発表した。発令は25日。大量退職時代を迎え、17日内示の警部補級以下とあわせた異動総数は、過去最大の約800人になる見込み。検視・鑑識体制を強化し、健康管理推進室を警務部に新設する。

 お年寄りの孤独死など死因不明の遺体の増加を受け、死因を解明する捜査1課の検視係を3人増の9人体制にする。裁判員制度導入で客観的証拠の重要性が増す中、事件の多い大津、草津署に鑑識員を2人ずつ増やす。

 事件、事故発生時の初動指揮の強化策として、3交代制の県警本部の通信指令長はすべて現場経験豊富な若手警部を配置する。

 健康管理推進室は心の病などによる長期休職者の増加に伴い、設置する。警視以下、一般職員6人体制で職員の健康に関する指導や相談にあたる。給与厚生などを各所属長に指導する警務部参事官も新たに設ける。

(3月16日付け京都新聞:15日のびわ湖放送・電子版、16日付け毎日・電子版、朝日なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100316000022&genre=C4&area=S00

【県警1次異動264人】

 県警は15日、警部以上を対象にした第1次人事異動を内示しました。異動規模は264人と来年度からの本格的な大量退職に伴って増加しています。

 異動の規模は、退職予定者を含め、警視正クラスが8人、警視クラスが98人、警部クラスが158人の合わせて264人となっており、去年をおよそ40人上回っています。

 主な組織改正では、警察の厳格化に対応して各所属長を適正に指導、監督するため、警務部に経験豊富な参事官を新設することや、急増する死因不明死体の取扱いに対応するため、検視係を3人増員するなど体制を強化するとしています。

 主な異動をみてみますと、県警の新しい生活安全部長に町元通憲警務部参事官、刑事部長に栗本峰男大津警察署長、また、交通部長に吉倉義行生活安全部長、大津警察署長に、木下三治警備部長、そして、警務部参事官兼首席監察官に村瀬孝警務部参事官、警備部長には市橋安孝警務部参事官が、それぞれ就任します。

 なお、今回の異動は今月25日に発令されます。なお、警部補以下の第2次異動については、今月17日内示、26日に発令の予定です。

(3月15日、びわ湖放送・電子版)

http://www.bbc-tv.co.jp/houdou/news/news_week_detile.php?no=16171


【1003/146:骨髄バンク】骨髄バンク応援へ音楽会 / 草津・玉川高吹奏楽部が19日

2010-03-17 01:55:41 | Weblog
【写真:チャリティー音楽会に向け練習を重ねる生徒たち(草津市・玉川高)】

 滋賀県草津市の玉川高吹奏楽部が19日午後6時半から、同市のしが県民芸術創造館で骨髄バンク応援チャリティー音楽会を開く。同バンクを支援するチャリティー音楽会は県内で初めてという。部員たちは「骨髄バンクの存在を広めたい」と練習に励んでいる。

 骨髄バンクは、白血病患者らの治療のため骨髄を提供する人(ドナー)が登録する。同部顧問で、バンクに登録している前畑聡教諭(41)=大津市大萱2丁目=が、「骨髄バンクの存在を広く伝えよう」と、毎年の定期演奏会を今年は、チャリティー音楽会にすることを部員たちに提案した。

 部員たちは、ミュージカルなどを通じて骨髄バンクの存在を学んでおり、「骨髄移植を必要とする人のために自分たちも行動しよう」と開催を決めた。

 音楽会は無料だが、会場で同校の生徒たちが募金し、集まった全額を骨髄移植推進財団へ送る。「滋賀骨髄献血の和を広げる会」会長の神山清子さん(73)=甲賀市信楽町=も、ドナー登録を呼びかけるため会場に駆けつける。

 演奏するのは12曲。多くの人に来てもらえるよう、クラシックからポップスまで多彩な曲を選んだ。神山さんを主人公にした映画で使われた「アメイジング・グレイス」も演奏する。部長の木村雅子さん(17)=大津市野郷原2丁目=は「チャリティーなので、恥ずかしい演奏はできない。練習にも熱が入ります」と話す。

 県内の骨髄バンクのドナー登録者は2月末現在、登録対象人口(18~54歳)千人あたり3・8人で、全国平均の5・9人を下回っている。

(3月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100316000069&genre=F1&area=S10


【1003/145:米原・物流センター問題】愛荘町長を参考人招致、SILC問題で県議会委

2010-03-17 01:46:08 | Weblog
【写真:SILC問題をめぐり、県議会で参考人として証言する村西・元米原町長(16日、滋賀県庁)】

 米原市で計画中の「滋賀統合物流センター(SILC)」事業の継続が危ぶまれている問題で、滋賀県議会の厚生・産業常任委員会は16日、元米原町長の村西俊雄愛荘町長を参考人招致した。村西氏は、収賄罪で起訴された元県商工観光労働部管理監が同事業に関与してきた経過を説明した。

 村西氏は、SILC構想について県内の物流コンサルタント会社から提案を受けたとし、「県東京事務所にいた元管理監に(コンサル会社を)紹介してもらった」と述べた。2004年6月ごろには「元管理監が主体となり、商工観光労働部の4課で物流基盤のワーキンググループを設置していた」と証言した。

 一方、構想を進めるため民間企業15社などで発足した組織「SILCコンソーシアム」では「県と町は同列ぐらいの関与だった」と指摘。町が同事業について県の経済特区認定を申請した際にも「県のほうに主体を持って行こうとは思っていなかった」と述べた。

 23日には、同事業を運営するSILC社の和泉玲子社長や泉峰一米原市長ら5人を招致して説明を聞く。

【関連ニュース番号:1003/100、3月10日;100371、3月7日;1003/32、3月5日など】

(3月16日付け京都新聞・電子版:17日付け毎日・電子版なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100316000213&genre=A2&area=S00
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100317ddlk25040476000c.html


【1003/144:県立文化施設廃止】滋賀会館の「文化施設廃止」確実に / 県議会委が条例案可決

2010-03-17 01:36:27 | Weblog
【写真:文化施設としての役割を終えることになった滋賀会館(大津市)】

 老朽化した滋賀会館(大津市)を4月から文化施設として廃止する条例案について、県議会生活文化・土木交通常任委員会は3月16日、賛成多数で可決した。24日の最終本会議でも可決される見通し。かつて「文化の殿堂」と称された同会館は、その役割を終えることが確実になった。

 同会館は1954年、大ホールや図書館、映画館などを備えた施設として開館。その後、県内に文化施設が充実したことや、耐震と改修に約5億円かかるなどの理由で、県が文化施設としては廃止する方針を示していた。

 委員会では、条例案の継続審査を求める議員から「住民の声を聞いて対応を考えるべき」との声も上がったが、県側は「(滋賀会館の)使命は終わった」「老朽化で不特定多数の県民を迎え入れられる環境にはない」と理解を求めた。採決では委員長を除く8議員のうち6人が賛成した。

 同会館は新年度からは貸し館としての機能だけが残り、文化事業はできなくなる。4月時点では24団体が入居者として残る予定という。県は県文化振興事業団に管理を委託する方針。

【関連ニュース番号:1003/136、3月17日;1002/88、2月11日;1002/76、2月10日など】

(3月16日付け京都新聞・電子版:17日付け朝日・毎日・中日の電子版なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100316000185&genre=A2&area=S00
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001003170001
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100317ddlk25040472000c.html
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100317/CK2010031702000015.html


【1003/143:市町村合併】合併目前、「停止決議案」可決 / 安土町議会 異例の事態に

2010-03-17 01:30:06 | Weblog
【写真:「合併停止決議」を賛成多数で可決した安土町議会(滋賀県安土町)】

 滋賀県安土町議会は3月16日、出直し町議選後初の定例会を開会し、近江八幡市との合併に反対する6町議が提案した「合併停止決議案」を賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はなく、21日の合併の効力には影響しないが、合併5日前に町議会が反対議決をする異例の事態になった。

 決議案は、リコール(解散請求)成立に伴い、14日投開票された出直し町議選で過半数を占めた合併反対派6町議が提出した。今回の合併手続きについて「町民の意志を有していないという重大な瑕疵(かし)があり、無効だ」として、合併処分停止の緊急措置を国と滋賀県に求めている。

 合併賛成派町議が「今は合併後の地域発展のため一致団結すべき時だ」と反対意見を出したが、採決の結果、合併反対派の議長を除く賛成5、反対4で可決した。

 合併反対運動をしてきた住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の白木敬祐代表は「ようやく念願の決議に至った。当局はなんとかして決議を生かしてほしい」と語った。

 合併反対を主張してきた大林宏町長は「重大な決議と受け止める。17日に近江八幡市と滋賀県、18日に総務省を訪れて合併停止を求めたい」と述べた。

 一方、合併を推進した近江八幡市の冨士谷英正市長は「新市において、合併してよかったと思われるまちづくりがされると確信している」とコメントを出した。

【関連ニュース番号:1003/141、3月17日など】

(3月16日付け京都新聞・電子版:17日付けその他各紙も報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100316000231&genre=A2&area=S00
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100317ddlk25010477000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20100316-OYT8T01227.htm

【合併撤回へ最後の望み / 安土町議会 合併停止求める決議可決】

【写真:16日、合併までのカウントダウンボードは「あと5日」を示す。しかし職務執行者は決まっていない=近江八幡市役所正面玄関】

 近江八幡市との合併が5日後に迫った16日、安土町議会は「合併処分の停止を求める決議」を賛成多数で可決した。大林宏町長は17日、冨士谷英正市長と嘉田由紀子知事に決議案の可決を報告し、18日には総務省に出向いて合併撤回へ最後の望みをつなぐ。(中村憲一、日比野容子)

 「よしっ」。午後4時10分。一般会計補正予算案など3議案の審査後、決議案が可決されると、合併反対派の住民が詰めかけた傍聴席に歓声と拍手が上がった。

 「安土町議会は、町民の総意により近江八幡市との合併に反対であることをここに改めて表明する」。決議文はこう始まり、「直ちに両市町の合併処分を停止するよう強く求める」と結んだ。

 合併賛成派の議員は「合併停止を求めた後、どうするつもりなのか」などと批判。保知七郎議員が「議決したからといって合併は覆らない」と反対討論した。

 これに対し、寺田美紀議員は「(合併反対派の)6人はこの決議を通すことを公約に掲げて戦った。これ以上民意を踏みにじらないで」と賛成討論。賛成5、反対4で可決された。

 大林町長は閉会あいさつで「前町長は『2014年度に安土の財政は破綻(は・たん)する』と恣意的(し・い・てき)に住民不安を与え、合併を進めた」と指摘。前町長のリコール手続き中に嘉田知事が合併議案を県議会に提案したことについても「重大な瑕疵(か・し)があり、安土町民を混乱に陥れた」と批判した。

 住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」の白木敬祐代表は「合併反対派の町長を選出し、住民アンケートでは『合併反対』が62%に上った。議会で合併停止を求める決議も可決された。これらの結果をもたらした住民の思いをだれもおろそかにできないはずで、合併中止の最後の可能性を探りたい」と話した。

■両首長譲らず「職務執行者」未定・・・/県も困惑

 近江八幡市と安土町の合併が21日に迫るなか、新市長が決まるまで職務を代行する「職務執行者」がまだ決まっていない。冨士谷英正市長も大林宏町長も「私がなる」と譲らず、異例の事態に県も困惑の表情だ。

 近江八幡市・安土町合併協議会事務局によると、職務執行者は4月25日に投開票が見込まれる新市長選まで市長の仕事を務める。新市発足式を執り行うほか、合併に伴う218の条例に署名したり暫定予算を執行したりする。合併する関係自治体の長の中から選ばれ、合併後の首長選に立候補しない人が務めるのが通例だ。

 冨士谷市長と大林町長は今月、2度協議。冨士谷市長は「合併反対を唱えている大林町長に、大事な職務を任せるわけにはいかない」と心配し、大林町長は「新市を混乱させるようなことはしない。嘉田由紀子知事に決めていただくのが一番」と主張。協議は平行線をたどる。

 県自治振興課によると、職務執行者を知事が決めた前例はないといい、「地方分権の時代なのだから、当事者間でもっと話し合って」と困惑する。

(3月17日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001003170004