滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1003/174:湖岸・浜がけ】「浜がけ」速急な回復を 県、国事務所に要望書

2010-03-20 02:31:22 | Weblog
 彦根市の琵琶湖岸で砂浜が波によってえぐられる「浜がけ」現象が起きている問題で、地元の新海浜自治会が3月17日、浜を管理する県と、湖の水位を管理する国交省琵琶湖河川事務所に対応を求める要望書を提出した。

 彦根市内では今月上旬、50~200メートルにわたる浜がけが13カ所で確認されている。段差は30~80センチで、県が近づかないよう注意を呼び掛けている。

 自治会が、県と琵琶湖河川事務所に提出した要望書では、浜がけの速急な原状回復と、地元との協議の場の設置を要求。水位が高いときに強風が吹くことが浜がけの原因とされるため水位管理の運用見直しを求めている。

 浜がけは数年おきに発生しており、県はこれまで浜に砂を入れたり砂止めの突堤をつくったりして対処しているが、抜本的な対策になっていない。

 自治会の井上哲也幹事は「恒久的な対策を取ってほしい。県と河川事務所はこの問題では連携が取れていないのでは」と話している。(小西数紀)

(3月19日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100319/CK2010031902000026.html


【1003/173:造林公社債務】調停の実現性、議員ら疑問視 /滋賀県造林公社の巨額債務

2010-03-20 02:16:41 | Weblog
 滋賀県の県造林公社とびわ湖造林公社が巨額債務の圧縮を目指す特定調停が難航する中、県議会特別委員会で3月19日、調停の実現性を問う声が相次いだ。

 両公社は本年度末見込みで1125億円余りの債務を抱えるが、伐採収益などの返済財源は250億~403億円と試算。債務超過額は875~722億円に達する。

 2007年11月には債権者の大阪府や大阪市、兵庫県を相手に債権放棄などを求める特定調停を起こしているが、08年10月以降、調停の正式な協議は開かれていない。

 この日の造林公社問題対策特別委員会で、県は正式協議が止まった以降も水面下で50回近く話し合いをしていると説明。調停の空白が続いている理由の1つとして、造林公社問題が全国的な問題であり、関係者の間に政権交代などによる国の政策転換を見極めようとの意向もあるとした。

 一方、委員からは「本気で調停が成立すると思っているのか」「どこかで見切りをつけるべきだ」との意見も出て、調停や債務処理の進め方に疑問が投げかけられた。

【関連ニュース番号:0909/49、09年9月5日;0810/217、08年10月31日など】

(3月19日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100319000174&genre=A2&area=S00

【1003/172:市町村合併】21日合併、新市誕生 / 近江八幡市と安土町で閉庁式

2010-03-20 02:10:51 | Weblog
【写真:安土町旗を外す大林町長(右)と西川議長=安土町コミュニティー防災センター 】

 滋賀県の近江八幡市と安土町は3月19日、21日の合併を前にそれぞれ閉庁式を行い、合併で失職する両市町長が最後の言葉を述べた。

 近江八幡市は市文化会館で退職者のお別れ会とともに行い、職員ら約300人が参加した。冨士谷英正市長は「平成の大合併の最後を飾るべく、21日から新近江八幡市が始まる。新市が合併の相乗効果で光り輝いてほしい」と話し、笑顔で職員から花束を受け取った。

 安土町は町コミュニティー防災センターで閉庁式を開き、町職員や町議ら約80人が集まり、56年間の町の歴史を振り返った。

 合併中止を模索してきた大林宏町長は、あいさつで「全国ブランドの安土町が自治体名から消えるのは大変悔しい」と無念さをにじませた。大林町長と西川与平町議会議長が町旗を外した。

 大林町長は式後、「退任後は安土の良さを残すために住民団体会員に戻ってできることをしたい。分立(新市からの分離独立)も頭の中にある」と述べ、分立運動を展開する可能性を示唆した。

【関連ニュース番号:1003/165、3月19日;1003/152、3月18日;1003/143、3月17日など】

(3月19日付け京都新聞・電子版:20日付けその他各紙も報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100319000186&genre=A2&area=S00
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001003200003
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100320ddlk25010460000c.html
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100320/CK2010032002000005.html


【1003/171:循環型地域づくり】エコ目指し、ヒマワリ油精製 / 東近江 菜の花「農閑期」利用

2010-03-20 02:06:21 | Weblog
【写真:圧搾機にかけられて出てきたヒマワリ油(東近江市・あいとうエコプラザ菜の花館)】

 資源循環型の地域づくりを進める「あいとうエコプラザ菜の花館」(滋賀県東近江市妹町)で3月18日、ヒマワリの種を使った油の抽出が初めて行われた。

 同館では育てた菜の花の種から作った菜種油を販売したり、廃食油を燃料に変える資源循環の取り組みを1988年から行ってきた。菜の花収穫後の空いた期間に新たな資源循環を目指そうと、6月に約24万本のヒマワリを植え、ヒマワリ油の精製に今回初めて取り組んだ。

 菜種油の時と同様の手順で、暖めたヒマワリの種を圧搾すると茶色の油が皮と混じって抽出され、工場内はほんのりと甘く香ばしいにおいに包まれた。1~2日置いて、混入物を沈め、上澄みに熱処理を加えてできる黄金色の油は、くせのない食用油として利用できる見込みという。

 今後、販売時期や価格を検討する。精製を担当するNPO法人「愛のまちエコ倶楽部」は「農業の活性化、家庭のエコへもつながる。地域の新しい特産品になれば」と話している。

(3月19日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100319000064&genre=H1&area=S20


【1003/170:県内大学動向】聖泉大に看護学部、短大は募集停止 / 彦根・来春開設目指す

2010-03-20 01:58:51 | Weblog
【写真:聖泉大が開設を計画する「看護学部」の新校舎建設予定地(彦根市)】

 学校法人聖泉学園が、運営する聖泉大(滋賀県彦根市)で2011年4月にも新学部「看護学部」の開設を目指していることが3月18日、分かった。学部新設に合わせて開学以来の短期大学部は募集を停止する。少子化による生徒獲得競争激化の中、実学志向の4年制大学として生き残りをかける。構想によると、看護学部は看護学科の1学科で、1学年の定員は80人。看護系学科を設置するのは県内大学で3校目。地域の拠点病院と連携して実習に力を入れ、県内で不足する看護師の育成と定着を図る。学内には設置準備室を置いており、早ければ5月にも文部科学省へ認可を申請する方針。

 専用の校舎をキャンパス内に新設する予定。彦根市などが取り組む「定住自立圏」で国交付金の対象事業に認められており、総務省から交付される2000万円を開設費の一部に充てる。

 学部新設に合わせて1985年開学時の聖泉短期大を引き継ぐ短期大学部(現在約90人在学)は募集を停止する。これにより同大学は、臨床心理士などの育成を目指す「人間学部」との2学部の4年制大学になる。

(3月19日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100319000029&genre=G1&area=S00