滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1003/179:教員採用試験】教員試験結果の公開求め審査請求 答案用紙誤廃棄で

2010-03-21 02:14:05 | Weblog
 県教育委員会が昨年7月の新年度県公立学校教員採用試験を受けた516人分の答案用紙を誤って廃棄した。県内の学校に勤務する非常勤講師3人が試験結果の公開を求めて初めて明らかになった。3人は県教委が自分たちの試験結果をほとんど示していないとして3月19日、公開を求める審査請求を県教育委員会に申し立てた。

 県教委によると、廃棄されたのは県立高校と特別支援学校の教員採用試験で出題された小論文の答案用紙。昨年9月、2009年度採用試験の答案を廃棄した際に誤って一緒に処分した。

 08年に大分県教委で起きた職員採用汚職事件を受け、不正防止のため09年度採用試験から答案を1年間、採点結果や成績を5年間保存するよう内規で定めていた。3人が昨年12月、試験結果の開示請求したところ、廃棄され答案用紙がないことが分かった。

 県教委は筆記試験や面接など詳細な結果を明らかにしておらず、3人は「開示できない具体的な理由を説明する必要がある。答案の早期廃棄はあってはならない」と訴える。20代講師は「欠点があるなら直して次の試験に臨み、いい教師になりたい」と悔しさをにじませた。

 臨時教職員制度の改善を求める全国連絡会の山口正会長(愛知教育大教員)は「開示請求の結果はほぼ非公開で、情報公開が進む他県に比べて10年ほど遅れているのではないか」と指摘した。

 県教委の担当者は「申し立て内容を十分審査し、適正に処理したい」と話している。 (猪飼なつみ)

(3月20日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100320/CK2010032002000003.html


【1003/178:市町村合併】市長職務執行者に冨士谷氏を選任 / 県、21日に新近江八幡市発足で

2010-03-21 02:02:58 | Weblog
 滋賀県は3月20日、市町合併で21日に発足する新「近江八幡市」の市長職務執行者に旧近江八幡市長の冨士谷英正氏(63)を選任した。

 新しい市長が選挙で決まるまで置かれる市長職務執行者には合併市町村の首長の一人が就任するが、冨士谷市長と大林宏安土町長の間で協議がまとまらず、全国で初めて県に選定が委ねられていた。

 この日は県の担当者が同市役所を訪れ、両市町担当者に選定指令書を交付した。選定理由について嘉田由紀子知事は「新市制施行であることを考慮し、市長としての経験を有する冨士谷氏を定めることにした」とコメントを発表した。

 冨士谷氏は「新市をスムーズにスタートさせ市民サービスに支障が出ないよう、全身全霊で職務に当たりたい」と述べた。

 冨士谷市長職務執行者は新市長選(4月18日告示、25日投開票予定)に立候補するため、告示日に失職する。告示日から新市長就任までは新市の山田義和総務部長が市長職務執行者代理者を務める予定。

【関連ニュース番号:1003/149、3月18日】

(3月20日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100320000143&genre=A2&area=S00


【1003/177:琵琶湖博物館】「世界の琵琶湖博」として続けられた / 川那部館長が退任会見

2010-03-21 01:59:15 | Weblog
【写真:退任の記者会見で笑顔を見せる川那部館長(草津市・琵琶湖博物館)】

 今月末で退任する琵琶湖博物館(草津市)の川那部浩哉館長(77)が3月20日、同館で記者会見し、「滋賀県に根ざしながらも、国内外の支援で『世界の琵琶湖博物館』として今まで続けることができた」と、1996年のオープンから14年間にわたる初代館長の在任期間を振り返った。

 川那部館長は印象に残る仕事として、生物と文化の多様性を訴えた「世界古代湖会議」(1997年)や、フランス国立自然史博物館との合同企画展「ファーブルにまなぶ」(2008年)を挙げた。「自然と人間との付き合い方を考える入り口となり、市民が主体的に参画する館になった」と同博物館が目指したことを強調した。

 今後の館の在り方については「わたしが予測できない新しいことをやってほしい」とし、自身については「ボランティアの特別研究員としてこれからも館に携わっていきたい」と述べた。

 先立って開かれた特別講演会では、約250人を前に「琵琶湖の魚は古来どう食べられてきたか」と題して話し、固有種のすみやすい琵琶湖の環境の大切さを訴えた。

(3月20日付け京都新聞・電子版:21日付け中日・電子版、朝日なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100320000148&genre=C4&area=S00

【「未来の人間の姿考える場に」 川那部・琵琶湖博物館長が退任会見】

 県立琵琶湖博物館の初代館長を務めた川那部浩哉さん(77)が20日、3月末の退任を前に草津市の博物館で記者会見した。人間の営みと湖の自然を探る新しい博物館を志向した1996年からの活動を振り返り「博物館が未来の人間の姿を考える場であってほしい」と訴えた。

 「湖と人間の関係を歴史的にとらえることで未来を考えていく。博物館はその入り口」。川那部さんは琵琶湖博物館をそう定義してみせた。

 県民が博物館の調査活動に参画する「はしかけ」の制度を2000年にスタート。琵琶湖水域の魚の分布を調べることを通して、地域とともに歩む博物館を目指した。「博物館は県民のもの。県民からの提案にもできるだけ対応しようとしてきた」

 成果として挙げたのは、97年に同館で開催した「世界古代湖会議」。「文化と生物の多様性の関係を世界で初めて議論した会議。世界の研究者との交流が深まり、活動の幅が広がった」と振り返った。

 博物館の今後には「私が思いもよらぬ新しいことに挑戦してほしい」とエール。4月からは「ボランティアの特別研究員として運営に何かお手伝いしたい」と意欲を示した。

◆食文化で特別講演

 会見に先立つ特別講演では、川那部浩哉さんはニゴロブナやホンモロコなどの琵琶湖の魚が昔からどのように食べられてきたのかを解説した。

 川那部さんは、ふなずしに使われるニゴロブナやアユ、ホンモロコ、ビワマスなど、昔からよく食べられてきた魚について、料理の方法から生態まで幅広く説明。与謝蕪村の俳句「鮒鮨(ふなずし)や 彦根の城に 雲かかる」や平安時代の文献の記述なども紹介し、琵琶湖の食文化の豊かさを伝えた。

 琵琶湖固有種の減少についても、産卵環境の変化を指摘。「昔から魚と人々はどう付き合ってきたかを知れば、将来の自然とのつき合い方、人間の暮らし方が分かる」と訴えた。
 (林勝)

(3月21日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100321/CK2010032102000023.html




【1003/176:旧愛知郡役所】保存へ前向き 愛荘町長、方策検討へ 

2010-03-21 01:50:27 | Weblog
 県内に唯一残る郡役所の「旧愛知郡役所」(愛荘町愛知川)の保存問題について、同町の村西俊雄町長は3月19日、「JAから土地を購入することが解決の道。あらゆる手段を検討したい」と前向きの考えを示した。

 議会の一般質問に答えた。郡役所は1922(大正11)年に建てられ、現在はJA東びわこなどが所有。町が史料や民具の保管場所として借り受けている。村西町長は「失えば後世に大きな悔いを残す。交付金対象の事業や合併特例債の適用事業など、あらゆる手段を検討したい」と述べ、協力を求めた。

 郡役所を巡っては、住民団体が署名や募金などの保存活動を続けている。【松井圀夫】

【関連ニュース番号:1001/129、1月19日;0904/12、09年4月1日;0903/115、09年3月14日など】

(3月19日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100320ddlk25040473000c.html

【1003/175:外国人参政権】大津市議会:永住外国人に地方参政権、反対の意見書採択 /滋賀

2010-03-21 01:44:05 | Weblog
 大津市議会は3月19日、政府が検討中の永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書を採択し、閉会した。選択的夫婦別姓制度の導入反対など8意見書も採択した。

 参政権の意見書では、出席38議員のうち20人が賛成。同市議会では94年に参政権確立を求める意見書を採択しており、当時と逆の結果となった。夫婦別姓は議員が同数に割れたため、武田平吾議長が同市議会として初めて議長決裁で採択を決めた。同市初の議員提案で、佐藤健司市議(湖誠会)が提案した防災対策推進条例など61議案はいずれも可決された。【稲生陽】

【関連ニュース番号:0912/66、09年12月7日;0808/92、08年8月14日など】

(3月20日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100320ddlk25010462000c.html