一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

沖縄旅行2013・16「満席の店」

2013-09-29 21:37:01 | 旅行記・沖縄編
岩場から砂浜に至る通りに、階段が設置されていた。手すりつきの、本格的なヤツである。
仲本海岸は、人の手があまり加えられていないところが魅力だったので、これはどうか、というところもあるが、転倒の危険は軽減されたわけで、そこは評価したい。
天気がいいので、海が綺麗だ。沖の中途に、リーフが見える。潮が引いている時は、ここを歩くことができる。しかし海は、これから満ちてくるようだ。
バスタオルを腰に巻いて砂浜を即席脱衣場とし、海水パンツを履いて、海に入る。時刻は12時を過ぎており、遊泳はあと2時間足らずとなっているから、無駄な行動は許されない。
水中は岩場のサンゴが綺麗だ。しかし仲本海岸、惜しむらくは潮の流れが早い。私も、軽く流されかかったことがある。そのときは本気を出して泳ぎ岸に着いたが、あまり気持ちのいいものではなかった。
さらに書けば、意外に海が深い。いままで浅い所にいたのにいきなり深くなったりして、戸惑うことがある。
さらにさらに書けば、魚がやや凶暴だ。ここは数年前まで「餌づけゾーン」があり、そこでは海水浴客が魚肉ソーセージをやったりしていた。
ところが、生態系を壊すことを懸念したか、町が禁止の措置を取った(と記憶する)。しかし収まらないのが「魚」で、いつも餌をもらっていたから、人間に逆ギレ?して、攻撃してきた。ある年私は右足中指の爪を食われ、大変な目に遭ったものだった。
…といろいろ書いたが、悪条件はあるものの、そろそろと泳いでいれば、楽しめることはたしかだ。なんといっても八重山の海である。眺めているだけでも、十分癒される。
午後1時45分になった。名残惜しいが、浜に上がる。
ここ仲本海岸は、無料のシャワー施設があり、男女合わせて4室ある。近くに軽食を販売しているプレハブ小屋があるから、町がその気になれば、そこの販売員に代行してもらって、シャワー料を徴収することもできる。が、そうしないのが町の良心である。
遊泳時間が決まっていたので、同じ時間に海から上がる人も多く、結果、今年はシャワー待ちがあったが、とくに問題はなかった。
さっぱりして、「パームツリー」へ向かう。パームツリーは本土出身者が数年前に開店させた軽食喫茶だ。それまでは島内にしゃれた店がなく、この店の出現はうれしかった。
店内に客はいなかった。私は入口近くの、2人用テーブルの席に着く。ここが私の定番席である。ゴーヤとベーコンのスパゲッティ(大盛り)と、アイスコーヒーを頼んだ。
と、4人連れの家族が入店した。カップル1組、男性1人。さらにカップル1組…。次々と入店し、店内はたちまち満員になってしまった。私とほぼ同時に海を出た人たちだろうか。妙にタイミングが合っている。
しかし、彼らは自転車を使っているし、何もここに入らなくても、と思う。ほかにも店はあるのだが、まあ、オシャレな店に入りたくなるのは人情であろう。
スパゲッティはあつあつで、味もしっかりしていて、美味かった。
ただ、アイスコーヒーがいつまで経ってもこない。私は店内の混み具合に敏感なほうで、外で待ち人を確認したりすると、もうダメである。すぐに店を出たくなってしまう。
きょうはまだ順番待ちはないが、誰か来たらオワリである。私は厨房に行くが、ただひとりで切り盛りしているおねえさんは、調理の真っ最中だ。私はアイスコーヒーをキャンセルして、店を出た。
黒島といえば、黒島小中学校の近くにある黒島展望台も見ておきたいところである。しかし島内の地図を所持していないので、港への道の、どこで右折していいか分からない。
石垣への高速船は、16時00分。これが東京に向かう「最終便」で、乗り遅れは許されない。私は港の近くまで来て内陸部に入ったが、これは展望台への道ではないようだ。無理をせず、途中で引き返した。
黒島港に着く。ここは味のある待合室があり、まあその建物はいまもあるのだが、数年前、新しい待合室が増設された。
売店は旧待合室にある。冷水機も健在で、私はそこで、喉をうるおした。ここではブルーシールアイスが売られていたが、今年はそれはなかった。かき氷の「サクレレモン」を買う。120円は、八重山では良心的な値段である。
新待合室で、サクレレモンを頬張る。これがこよなく美味い! 腹にに沁み渡った。
行きと同じ第18あんえい号に乗った。これが最後の八重山の海かと思うと、感傷的になる。誰かからスマホに電話が入る。これが将棋ペンクラブのA氏からで、聞くと、私(一公)が意味不明のメールを送ったから、心配になって、連絡をしたというのだ。
見ると、確かに私が、A氏にメールを送っていた。メール画面にしたまま尻のポケットに入れたら、尻が勝手にタップして、送信してしまったらしい。
A氏には丁重に謝っておく。それにしても、東京から八重山の海上に電話が来るとは、改めて、恐ろしい世界になったものだ。
16時35分、あんえい号は石垣港に着いた。
新石垣空港からの那覇行きは、18時45分発である。空港への連絡バスは、通常の空港線と、ホテル経由の線があり、これも準急便があるから、なにがなんだか、よく分からない。ただ、最低でもこの地で、あと30分の余裕はあった。
私はこの間にユーグレナモールに行き、おいとめいへのお土産「アクビちゃん(ハクション大魔王)Tシャツ」を買うつもりである。
が、ターミナルに出て、その気分が萎えることが起こった。
(つづく)
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