齋藤信幸のロングステイ!米国・カナダ・中国・台湾・韓国・フィリピン・イタリアなどへの旅行体験やカミサンポをご紹介 

60歳を過ぎてそこそこのお金とほぼほぼ時間のある今、長期旅行に挑戦しましょう。そして大切な妻とカミサンポ。

まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(5)- クリーブランドからコロンバスへ

2024-03-31 19:39:48 | アメリカ中部
前回の記事でもお知らせしたように、クリーブランドは大都市だけあって美術館や水族館、動物園、サイエンスセンターなど公共施設が充実している。しかし、限られた時間の中、見るべきところは、紹介済みの「ロックンロールの殿堂」と「ウエスト・サイド・マーケット(West Side Market)」。

ここらで3Cの次の町、コロンバスに移動しよう。コロンバスまではインターステート71号線で144マイル(230キロ)。約2時間半の旅。

71号線沿いに見どころはないが、少し回り道すれば、カイヤホガバレー国立公園とアミッシュカントリーがある。

アミッシュカントリーはオハイオ州(2)で紹介済みなので、ここではカイヤホガバレー国立公園を簡単にご紹介。

Web Siteはこちら。

カイヤホガバレー国立公園の一番の見どころは、落差 20 メートルのブランディワイン滝(Brandywine Falls)。美しい自然だけでなく、1830 年代に建てられ倉庫兼宿泊施設として使われていたボストンストア(Boston Store)や、元は居酒屋と鍛冶屋だった築 150 年のカナル・エクスプロレーション・センター(Canal Exploration Center)、1855 年に製粉所としてスタートしたウィルソン・フィード・ミル(Wilson Feed Mill)、エバレットの屋根付き橋(Everett Covered Bridge)などがある。

ただ、この程度の歴史的建造物は他の州にもあり、自慢の大自然も日本の山里に行けばこれ以上のものを楽しめる。

よって、私個人はこの公園はスキップするか車で通過するのみにする。

<米国で見たいのは日本では絶対にお目にかかれないこんな絶景>




さて、向かう先のコロンバス は 州都であり、人口160万人の地域の中心地。しかし、見どころは少ない。期待せずに来週の記事をお待ちください。

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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(4)- クリーブランドのウエスト・サイド・マーケット

2024-03-24 10:25:36 | アメリカ中部
クリーブランドは大都市だけあって美術館や水族館、動物園、サイエンスセンターなど公共施設が充実している。

ただ、限られた時間の中、クリーブランドで絶対見るべきなのは、すでに紹介した「ロックンロールの殿堂」と「ウエスト・サイド・マーケット(West Side Market)」ではないだろうか。

Web Siteはこれ!

1912年にオープンというから、100年以上の歴史を持つ。当時はブロードウエイ・マーケット、セントラル・マーケットと三大マーケットがあったが、今も残っているのはウエスト・サイド・マーケットのみ。

タイル貼りの建物は地元の建築家 W. Dominick BenesとBenjamin Hubbellの設計によるもの。シンボルとなる時計は、the Seth Thomas Clock Companyの設計・製造。



このマーケットは、2008年「米国10か所の偉大な公共施設(10 Great Public Places in America)」に選ばれ、2012年には1世紀に及ぶ歴史を祝った。

歴史的な建造物というだけでなく、実際に肉や野菜、パン、日用品、エスニックな食材などが販売されている。



カナダやシアトル、オレゴン旅行でも市場やファーマーズマーケットに立ち寄り楽しんだ。ここも期待できそうだ!

<これはカナダ・トロントの市場>
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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(3)- ロックンロールとクリーブランド

2024-03-17 11:53:51 | アメリカ中部
オハイオ州の大都市は、北からエリー湖沿いのクリーブランド(Cleveland)、州の中ほどにある州都コロンバス(Columbus)、最南端でケンタッキー州と接する新興都市シンシナティ(Cincinnati)。

これらの3都市はオハイオ州の3Cと呼ばれ、インターステート71号線上にあり、クリーブランドからシンシナティまで、259マイル(414キロ)。

クリーブランド ーは、伝統的なよりリベラルなアメリカの都市で、人口300万人の地域をかかえ、"世界のロックンロールの中心地"と呼ばれる。

なぜ、クリーブランドがロックンロールの中心地なのか?

ロックンロール(Rock and Roll, Rock ’n’ Roll)は、1950年代半ばに現れたアメリカ音楽スタイルの呼称。アメリカ英語のスラングで「揺れて転がる」すなわち「性交」の意味もあり、1950年代には「バカ騒ぎ」や「ダンス」という意味もあった。これを広め定着させたのが、DJのアラン・フリード。1960年代半ば以降は「ロック」という呼び方が一般化し、現代にいたる。

クリーブランドにあるロックンロールの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame, RRHOF)は、ロックンロールの歴史やその発展に貢献したアーティスト、プロデューサーなどの著名人を展示している。

同博物館の誘致活動には、様々な都市が乗り出したが、1986年、クリーブランド市がこの殿堂の本拠地として選ばれた。その誘致には、先ほどの地元局DJのアラン・フリードが「ロックンロール」を造語してこの新ジャンルを大幅に推進させたことも貢献している。

エリー湖畔のユニークな建物は、建築家I・M・ペイの設計で、1995年9月1日に開館。

3Cの中ではエリー湖や上記博物館などがあるクリーブランドが最も見どころがありそうだ。



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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(2)- アメリカ屈指の工業州というが、近代文明を拒否する「アミッシュ」が生活

2024-03-10 09:39:32 | アメリカ中部
オハイオ州はアメリカッ屈指の工業州で、自動車やその部品、飛行機部品、石油精製など幅広くモノづくりが行われている。誰でも知っているエジソンやライト兄弟はオハイオ州出身。ついでに、映画監督のスピルバーグも!

このような工業州ではあるが、オハイオ州はアミッシュが多く住む(全米で2位)としても有名で、クリーブランドの南には「アッミッシュカントリー」と呼ばれる地域がある。

<アミッシュのコミュニティがある地域>


アミッシュは、携帯電話やテレビなどの電化製品といった近代文明を拒絶して生活。自分たちのコミュニティ内で生活し、ドイツ語、英語、ペンシルベニアダッチの三言語を話す。ペンシルベニアダッチとはアーミッシュ同士で話すときに使用する言語。

男性の服装は、シャツに黒のベストやジャケット、黒の長ズボンとサスペンダー、外出時は黒色のハット、農作業の時は麦わら帽子、革靴が基本のスタイル。

女性の場合、既婚者は暗い色の無地のワンピースにエプロンが普段の服装。化粧はしない。



様々な決まりごとがあるが、コミュニティにより例外事項もあるとのこと。

1985年公開のハリソン・フォード主演の映画、「刑事ジョン・ブック 目撃者」は、ペンシルベニア州のアーミッシュの村が舞台。アーミッシュの生活様式が分かる。
その村出身の子供サミュエルがフィラデルフィア駅のトイレで殺人事件を目撃する、という設定から、近代文明を拒否するとはいいながら、例外的に汽車の使用は認めていることが分かる。サミュエルの母親レイチェル役のケリー・マクギリスが実に美しい。第一作目のトップガン(トム・クルーズ主演)ではヒロイン役。

さて、最後にアミッシュの歴史に触れる。

アーミッシュはキリスト教再洗礼派に属し、16世紀のマーティンルターの宗教改革の頃、ドイツを中心としたヨーロッパで生まれ、キリスト教の幼児期の洗礼を認めず、成人後の本人の意思で洗礼を受けることから再洗礼派と呼ばれるようになった。しかし、迫害され1750年までに約500人が米国に移住。現在、ペンシルベニア州、オハイオ州、インディアナ州そしてカナダのオンタリオ州に35万人以上が住んでいる。

農業・牧畜業で暮らしているので、ドイツと気候風土が似ている北部に住んでいると考えられる。

近代文明を拒否しているが、観光客は受け入れているので、許される範囲内で生活ぶりや食事などを見てみたい。

以下、お役立ちサイト:

Amish Country Ohio | Visit Amish Country | Amish Country Trips OH(英語)

天理大学ふるさと会海外派遣報告書 国際学部外国語学科英米語専攻二回生梶原氏
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11年前の記事、今も時々読み返しています。「ルーマニアで女性が殺害された事件は防げたはずだ!・・・」

2024-03-03 20:26:29 | 旅の安全
ご存知のとおり「米国50州訪問を達成すべく残り12州の調査中」であるが、この時期になると必ず思い出すことがある。

それは、11年前に書いた記事。自分自身もミスをしないようにと、旅行の計画を立てるときに思い返す記事でもある。

十分気を付けたつもりでも警察を呼ぶ羽目になったことが一回、「もし相手が銃をもっていたら」と反省したことが二回あった。いずれもアメリカ。

それでも行きたいのがアメリカ。

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ルーマニアの首都ブカレスト郊外で、日本人女性が殺害された。被害者は、現地で日本語を教えるボランティア活動に参加する予定だった東京の大学に通う日本人女性であった。その後、ツイートが見つかり、単身ルーマニアへ渡ること、深夜1人で電車内で3時間もすごさなくてはならないことへの不安が綴られていたそうだ。また、「ルーマニア人みんな優しすぎ」という内容もあったようだ。
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このところグローバル人材の育成が叫ばれ、その施策として、海外留学、海外企業へのインターンシップ、海外でのNPO活動あるいは個人旅行・グループ旅行などの海外体験が展開されている。

しかし、海外に行く前にもっと安全について指導する必要がある。日本では、夜中でも女性が出歩ける。世界中で同じくらい安全なのはシンガポール、韓国のソウル、台湾くらいではないだろうか。外国では、警察官(たとえ本物でも)、税関職員、タクシーなども注意しなければならない。

事例1:夜、ホテルにチェックインしようとホテル裏の駐車場に車を止めてフロントに向かって歩き出したところ、銃を突きつけられ現金やクレジットカードの入った財布を取られた。(米国アリゾナ州ツーソン)
事例2:金曜日の夜、カラオケ店の近くからジプニーと呼ばれる小型の乗り合いバスに乗って家に帰ろうとしたところ空き地に連れていかれ財布やかばんを取られた。バスの乗客もグルであった。(フィリピン・マニラ)
事例3:観光スポットで現地の親子と仲良くなった。少し話し込むと「家に来て飲みませんか」などと誘われ、これはチャンスと着いて行くと睡眠薬入りの飲物を飲まされ身包みはがされた。(フィリピン・マニラ)

女性に限らずビジネスマンも十分に安全に注意する必要がある。主なポイントは、
①夜の「移動」は避ける。空港や駅は人通りが多いため、それを狙ったスリや置き引き、白タクなどが多く、危険な場所のひとつである。まして夜はである。これは先進国も含めて同じである。
また、車での夜の移動も事故や強盗に襲われる可能性が高くなるため控えるべきである。
②夜の「行動」は控える。とはいっても食事等で出かけねばならないことがあると思う。その場合は、信頼できる運転手の車で移動し、食事が終わるまで待ってもらう。徒歩で行動する場合は、明るく人通りの多い道を選ぶ。
③性悪説に立って行動する。訪問先の会社の人以外で、街中で親切にされたら何か魂胆があるのではないかと思うこと。
④安全な地域か危険な地域か調査・観察して行動する。例えば、店の前に銃を持ったガードマンがいる、店や家の窓に鉄の格子が付いている、道路が汚い、通行人の服装が粗末、浮浪者や酔っ払いが多い、などは危険地帯の症状である。
⑤安全な場所の安全なホテルに泊まる。寝ている間は誰もが無防備である。だから高くても少しでも安全なホテルに泊まらねばならない。海外では安全にコストがかかるのである。

 先日、ルーマニアで日本女性が殺害された事件は、十分防げた話である。そもそもはじめての土地に夜到着し、夜行で更に移動というプランは危険としかいいようがない。ルーマニアには直行便はないのでドイツ等に行き、乗り継いでルーマニアに入ったはずである。ドイツで一泊し、翌朝、ルーマニアに向かい、昼の列車で目的地に行けたはずである。そのためには一泊分のホテル代がかかるが安全のためのコストである。プランを組んだ旅行会社やNPOは深く反省すべきである。

<旅行計画で行き詰ったら武蔵野散歩。『武蔵野』(リイド社、斎藤潤一郎著)
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