感染症診療の原則

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慎重論、反対論の内容

2009-10-14 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
編集部が先日でかけた私立学校で、「自分は信念をもって自分の子どもには一切予防接種をしてこなかった」という親御さんに会いました(ときどき出会います)。
ワクチンそのもの、特定のワクチンに、反対であるという人はどの国にも一定数います。

世の動きとして紹介しますと、

感染症対策の専門医がインフルエンザワクチン接種に警鐘(PJニュース10月13日)
http://www.pjnews.net/news/490/20091012_4

医療関係者は最優先接種推奨グループですが。強制のような仕組みや言い方はいかがなものか?という反対もおきています。(TIME 10月19日)
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1929232,00.html?iid=tsmodule
米国ではニューヨーク州のみがmandateになっていますが、裁判所でのヒアリングが行われています。
http://www.newsday.com/long-island/rockland-attorney-sues-to-halt-mandated-flu-shots-1.1514280
カリフォルニア州の看護協会のポリシーは「Encourage, Don't Mandate」
http://www.reuters.com/article/pressRelease/idUS185083+30-Sep-2009+PRN20090930

どちらの結論を個人で採用するにしても、いろいろな情報や意見がきけるほうがいいのでは?と思います。
医療関係者は、慎重派や反対の人の意見もふまえた上でどういう説明ができるか・・です。

・・インフル騒ぎで、麻疹排除計画が忘れられていないかが最近は心配。
無過失保障制度をつくれていないのも今後の課題。
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