HIVに感染している、男性と性交をする男性(MSM)において、性感染症(STD)としてHCV(C型肝炎ウイルス)感染が広がっている、というのはまずヨーロッパで把握され報告されていました。
このブログでも時々紹介してきました。
MMWR最新号では、米国ニューヨークのMSMにおける性感染でのHCV拡大がレポートされています。
Sexual Transmission of Hepatitis C Virus Among HIV-Infected Men Who Have Sex with Men --- New York City, 2005--2010
July 22, 2011 / 60(28);945-950
もともとC型肝炎はセックスではうつらないんじゃないかといわれてきました。
確かに異性間での感染リスクは低いのですが、男性間の性行為、またアウトブレイクがHIV陽性の集団で報告されていることから、特別なリスク層という見方もされています。
このMSMクラスターの特徴は、静脈から薬物を入れるようなドラッグユーザーではない、使用歴がないということです。
抗HIV療法はだいぶ改善され、健康管理につながっているのですが、HCVを合併するとそのマネジメントが複雑になり、余後にも影響してきます。
感染しないにこしたことはないのですが、HBVのようにワクチンで予防はできません。
コンドームを使い続けることが難しいのはすでにいろいろな調査結果からわかっています。
ニューヨークで、2005-2010年に新たにHCV感染となったHIV陽性のMSM症例74例について検討しています。
年齢は23-69歳、中間値は39歳。55%は白人男性。
CD4の値の中間値は483 (66-1,258)。 抗HIV治療開始後の人は74%、ウイルス量検出限界以下は68%。
HCVの遺伝子型の90%が1a。
Case Contro Studyでリスク因子を検討していますが、何をみているかというと、
「肛門性交」のあり・なし、「受ける側か挿入する側か」、その場合「コンドームを使っている・いない」、「射精あり・なし」。
(このあたりで、とまどう医療者多数)
さらに、「グループセックスあり・なし」、「フィスティングあり・なし」「フィスティングする・される」、「最近の梅毒や淋菌感染あり・なし」。
(え?グループセックスって何?・・・)
なんらかのドラッグを使ってハイになりながらのセックスあり・なし
コカイン、ケタミン、エクスタシー、マリファナ、メスアンフェタミン、アルコール、について検討されています。
(・・・・・)
結果的に、、、HIV感染症診療の中で、別の薬の知識が増えました。
このブログでも時々紹介してきました。
MMWR最新号では、米国ニューヨークのMSMにおける性感染でのHCV拡大がレポートされています。
Sexual Transmission of Hepatitis C Virus Among HIV-Infected Men Who Have Sex with Men --- New York City, 2005--2010
July 22, 2011 / 60(28);945-950
もともとC型肝炎はセックスではうつらないんじゃないかといわれてきました。
確かに異性間での感染リスクは低いのですが、男性間の性行為、またアウトブレイクがHIV陽性の集団で報告されていることから、特別なリスク層という見方もされています。
このMSMクラスターの特徴は、静脈から薬物を入れるようなドラッグユーザーではない、使用歴がないということです。
抗HIV療法はだいぶ改善され、健康管理につながっているのですが、HCVを合併するとそのマネジメントが複雑になり、余後にも影響してきます。
感染しないにこしたことはないのですが、HBVのようにワクチンで予防はできません。
コンドームを使い続けることが難しいのはすでにいろいろな調査結果からわかっています。
ニューヨークで、2005-2010年に新たにHCV感染となったHIV陽性のMSM症例74例について検討しています。
年齢は23-69歳、中間値は39歳。55%は白人男性。
CD4の値の中間値は483 (66-1,258)。 抗HIV治療開始後の人は74%、ウイルス量検出限界以下は68%。
HCVの遺伝子型の90%が1a。
Case Contro Studyでリスク因子を検討していますが、何をみているかというと、
「肛門性交」のあり・なし、「受ける側か挿入する側か」、その場合「コンドームを使っている・いない」、「射精あり・なし」。
(このあたりで、とまどう医療者多数)
さらに、「グループセックスあり・なし」、「フィスティングあり・なし」「フィスティングする・される」、「最近の梅毒や淋菌感染あり・なし」。
(え?グループセックスって何?・・・)
なんらかのドラッグを使ってハイになりながらのセックスあり・なし
コカイン、ケタミン、エクスタシー、マリファナ、メスアンフェタミン、アルコール、について検討されています。
(・・・・・)
結果的に、、、HIV感染症診療の中で、別の薬の知識が増えました。